死神とダンス♪
76.マシンガントークぅ♪
そんなドキツイ花を見ながら、いつもの倉吉の専用のソファーに俺は投げ捨てられるように放り投げられる。
ドサッッッ!
イッテッ!ケツ打った。
俺は反射的に起き上がろうと、身体を浮かせようとするが………そうはさせじと、倉吉に覆いかぶされる。←危険度大!!
妙な体勢だが、ここで弱音など吐こうものなら倉吉を喜ばせるだけなので、冷静さを装い普通の口調で話しかける。
「会長、何度も言いますが、俺は伯父の会社に意見を言うことなどできません。俺は両親が亡くなり、伯母を保護者にしている身です。そんな俺が何か言って、どうこうできることもありませんから、俺に迫ろうとしても無駄です。早く退いて下さい」
「そんなことはないだろう。俺の聞いた話では、甥(忍)を猫っ可愛がり状態だとパーティー会場で話題になっていたが」
ニヤリっと倉吉は笑いながら言う。その際、頬を撫でられサブイボ大発生!!
確かに伯母をはじめ伯父、その息子まで俺を可愛がり………確かに俺がそう頼めば、倉吉の会社と提携などの話しが持ち上がるかも知れないが。
冗談じゃない!!なぜ、俺が倉吉のためにそんなことしなきゃならん!!
しかも、倉吉の会社の立て直しのために、今日という貴重な時間を使わなにゃーいかん!!倉吉など、その辺の食虫化の餌にしてやろーかぁー!?←ヤンキー口調
「絶対、協力しません!!」
身体を押さえつけられているため、キッと睨みつけるように言うと、倉吉から意外な言葉が飛び出す。
「『シノブ』という名前だけでも、我慢して付き合ってやろうってんのに…。ほんと、『シノブ』て名の奴には、碌なのがいなよな」
それは、俺が松下忍であった時のことを言っているのか?ムカッ!!
俺は怒りのあまり、嫌味を込めて反論してやる。
「なんですか、会長。もしかして、俺とは違う『シノブ』って、奴にこっぴどく振られたことでもあるんですか〜。そうですよね、俺も『シノブ』ですが、どうも倉吉という名の人とは相性が悪いようです」
「俺を『倉吉』と呼ぶな!!」
倉吉は名前がコンプレックスなため怒声を上げるが、そんなのどうだっていい!!
この際、さっさとこの場から退場したい俺は、畳み掛けるように次々っと悪口を浴びせる。
「大体、会長というのに仕事はしない、たまに仕事すると思えば副会長に泣きついてばかり、よくそんなんで会長職していますよね。勉強できるのかと思えば、成績は20番内にも入れない、馬鹿。大方、テストの山をセフレとやらにさせているんでしょうが、そのセフレ使えませんね」
マシンガントークを続ける俺にポッカーンっと、している倉吉。
よし、この隙に、松下忍時代に言えなかった不満も言ってやろう。
「大体、ピーマンごときが食べられないと眉間に皺が寄る癖、あれうっとうしいから止めろ。休みごとの宿題はいつもギリギリで、結果徹夜で…俺、ゴホンッ誰かに頼る癖も止めろ。歯ぎしり酷過ぎ―――(※永遠に悪口は続く)………」
はぁー、言い切った♪スッキリ!復讐はできなかったけど、ある程度の不満は言い切った。
本当は、俺の死の原因も追究したいけど………それは、正体がバレる可能性があるので止める。
あと数時間でも雪次の側にいたいし………見逃してやろう。
[後退〜♪][前進〜♪]
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