死神とダンス♪
71.怒涛の日々ぃ♪
昨日今日と怒涛の日々を過ごした。
俺は復讐作戦で失敗し、精根尽き果てたはずなのに、今度は身体を限界値まで酷使されて(※雪次の暴走)、その日から数日間熱が下がらなかった。
確認のために言っておくが、雪次とは最後までシてないからね!!
あ、そう言えば、復讐作戦の失敗&復讐を諦めることを話した時、やけに雪次がうれしそうな顔をしていたな…。
「はぁーーー」
ため息が出る。
そもそも、雪次の暴走は【腐男子友の会】のせいだった!
俺的には、ちょっと美味しい展開だったかもしれないが、色々考えると複雑で、喜んでいいのか、それとも替わり(杉崎君の)にされたことを悲しむべきか………。
何となく今回熱が下がらない原因は、知恵熱のような気がする。←ちなみに今日は平日で、俺は熱があるためお休み。
もう、12月半ばだ。あと約1週間後に俺は確実に地獄に行く。
そうなると必然的に身体だけはこの世に留まり、魂のない身体は死ぬのだろう。
杉崎君の身体だけでも、雪次の側に………。
そんなことを考えていたはずなのに、今頃になって俺は………(雪次と一緒にいたい!!)…まさか、こんなことを思う日が来ようとは。
「はぁああぁーーー」
先ほどより盛大なため息をつくと、目の前に人影が落ちる。
今は昼間であり、雪次は学園に行っているのでいない。
それを考えると、俺の前に現れることができる人物といえば、消去法でただ一人(?)だ。
「やっほぉ〜、おっひさぁ〜」
ヒラヒラ手を振り、陽気に話しかけるのは………死神。
久々の登場なのに、いつも無駄に元気だな、こいつ。
「あと約1週間でぇ〜、【契約書】の結果がわかるねぇ〜、まさしく、残り約1週間、怒涛の日々がはじまりますぅ〜。忍クンは、この世に留まれるのかぁ〜?はたまたここで、突然の告白タイムぅ〜なんて、ことも起こったりなんかしてぇ〜」
「………(今の俺の外見で告白してくる奴はいるけど、それは俺の外しか見てないバカヤロー共だ!!そんなんで『身体と魂の定着』ができる訳ないだろ!!)」
心の声がやけに切なく涙が出そうになるが、ここはグッと堪える俺。
で、死神の質問に投げやりに答えるしかなく…。
「あぁ、そうねー、そんなイベント盛りだくさんが、あったらいいねー」
「ずいぶん投げやりですねぇ〜。そうだ、ここは前祝に私のラストダンスでも踊りましょうかねぇ〜。ラストダンスと言えばワルツぅ〜!!それでは、忍クン、見ていて下さいね〜」
ラッラララ、ラララララ………♪♪♪
明らかにワルツではない曲を口ずさみ、こちらも何か違うと、思うようないつもの白扇子を取り出し、回り始める死神。
本人曰く、これはれっきとした踊りと主張したいのだろうが、俺には裸踊りより少しマシ程度の踊りにしか思えない。←死神の踊りは、裸踊りより1o上。
しかし、雪次の暴走を乗り切った俺には、死神が言う約1週間くらい乗り越えられそうな気がする…。
[前進〜♪]
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