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死神とダンス♪
69.雪次クンの暴走ぅ♪A(Side.雪次)

 黒様の言葉にオレの何かのスイッチが入った。

「古市、お前、そういうこと詳しいよな。オレに男とのセックスのし方を教えろ!!本でもなんでもあるんだろ!!」

「フェエェェ!?」

「古市君、出してあげなさい」

 オレの言葉と黒様の言葉。

 古市はそれに逆らえるはずもなく、素直にその手の本やらDVDやらを大量に持ってくる。

 ………それ、全部かよ!!忍ではないが、思わず突っ込みを入れてもいいくらいの量だった。

 それから、オレは古市や黒様の色々なことをレクチャーされ、忍が待つ部屋に向かう。



 オレの暴走は誰にも止められない。



 忍の身体はどこもかしこも甘い。でも、一番甘いのは口の中。

 以前付き合った彼女とそれなりのことをしたが、これほど甘いキスをしたのは初めてだ。思わず、何度も忍の舌を絡ませるように深いキスをする。

 そのたび、忍の顔からは徐々に感じ始めているのがわかり、オレの身体を熱くする。

 男とするには、尻を溶かす必要があると説明された。

 本当なら、そんな排泄場所に触れたくはない。

 しかし、それはオレと忍を繋ぐ行為であると思うと、躊躇することなく指を突き入れた。1本目はまだ忍の良いところが探れない。でも、2本目には………。

「あああぁぁぁぁぁ!!」

 忍がこの行為一番の高い声を上げる。

 「見つけた!」声に出さないまでも喜びが溢れ、忍が感じるように容赦なくその場所を触れてやる。

 潤んだ目、快感に染まる声………この表情は忍だ。



 時折り、そんなことを思う。

 しのぶの身体に入った忍。

 日が経つにつれ、しのぶとは違う表情を忍がするようになった。

 きっと今、しのぶと忍の区別つくか?っと、質問をされたら、オレは即答で区別できると、答えるだろう。



「ゆ、雪次………もう、ダメ。イきたい…」

 忍は快感が良すぎるのか、自分が何言っているのかわかっていないのだろ。

 オレに自分の勃ち上がっているモノを主張するかのように「触って…」と、甘い声を出す。

 その言葉にオレは、忍の唇を奪いながら前と後ろを刺激してやると、忍はあっけなくイき、そのまま気絶した。

 ………このまま、最後まで…と、思ったんだけどな。

「忍、好きだ。愛している………」

 目を閉じ、グッタリしている忍を抱きしめながら呟いた。



 忍の身体をきれいにしパジャマに着替えさせ、オレの布団に寝かせる。

 オレはこのままでは鎮まるはずもない、自分自身のものを抜きながらシャワーを浴びた。

 部屋には二段ベッドがあるのだが、オレの規格外の身長ではこの二段ベッドに寝ることはできない。

 そのため、忍は上のベッドで、オレは部屋に特注品の布団を敷いて寝ている。下のベッドはオレの布団置き場だ。

 寝ている忍を二段ベッドの上に運ぶのは危険と判断し、オレの布団の隣に寝かせた訳だが、忍が隣に寝ていると変な感じだ。

 忍は病気の時床で寝かせているが、オレと一緒の布団で寝ている訳ではない。

 忍をオレの腕に頭を乗せるように抱き寄せる。

 忍はオレの温もりを感じるのか、オレに擦り寄ってきて………このまま、ずっと一緒にいられたらなんて漠然とした願いが頭に駆け巡った。



 忍は復讐のため会長に付きまとっている………しかし、それは、いまだに会長を愛していて、愛されたいと願う感情からきている行為ではないのだろうか?

 何回振れられても、突っ込んでいく忍に「諦めろ」と、何度も言おうとした。

 しかし、それは死の原因である憎しみのため………何てことを聞いていたので、止めるにも止められなかった。

 いや、もしかしたら、それは愛情の裏返しの行動なのかと思うと、怖くて聞けなかった。

 それに今日も………。忍は泣いても知らない男に処女を捧げることになっても、やはり、会長が好きなのか?

「ハァー」

 暗い部屋にオレのため息がむなしく響く。



 腕の中の忍はスヤスヤと穏やかな寝息をたてていた。


[後退〜♪][前進〜♪]

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