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死神とダンス♪
66.サイテーな俺ぇ♪

 イったよ!!イきましたよ!!だって、男の子だもん、あれほど刺激されればイきますよ!!しかも、好きな相手に扱かれているしね!!

 ヤケッパチの思考でそんなこと考えていますが、現実の俺は全速疾走したように息が切れ、身体中の力が抜けた状態。

 そんな状態の俺を雪次は素早い行動によって、次々に好きなようにしていく。

 抗議するため下りていた腕を再度上に持ち上げられ、ついでに俺の両足もM字開脚するように開かれ、息子はおろかお尻の穴までも丸見え!

 これは、まずい!!何がまずいかって、もう、ここまでくれば、童貞の俺でも誰でもわかるわ!!

「ゆ、雪次、お、落ち着け!!」

 俺はネクタイで縛られた両手を振り下げようと試みるが………はい、雪次の左手1本の押え込みに太刀打ちできません。

 それでは、言葉で説得………なんて、考えていると、俺の蕾(ヤバイ、これは【腐男子友の会】の表現だ!)………お尻の穴に右手の人差し指をプツリッと、挿しこまれる感触!!

「あっあああぁぁぁぁ!!」

 雪次は、俺の身体の力が抜けきっていることをいいことに、やけに滑りのいい人差し指を遠慮もなしに最後まで突っ込む。

 もしや、滑りの原因は、俺の吐き出したアレでございましょうか?

 原因がわかると羞恥のため、雪次の指をギュッと締めてしまい、より雪次のごつくて長い指を意識してしまう。

 そんな俺の動揺をよそに、雪次は締め付けられた指を出し入れし始める。



 なぜこんな事態に…?古市は何を言ったんだ?

 それでもこれは、雪次が俺を好きでしている訳じゃないのはわかる。

 杉崎君の身体で倉吉に迫ったのがまずかったのか?

 雪次は、そんなことをするくらいなら、自分が杉崎君の身体を手に入れようと思ったのだろうか?………中身、俺だけどね。

 これなら、納得かな…。

 哀しい…寂しい…雪次に俺も愛されたい………そんな感情が湧き起こり、知らず知らず涙が溢れる。

 雪次は俺の目から涙が溢れるのを確認すると、お尻にある指の動きを止めた。

「忍、痛いのか?」

 痛いよ、心臓が………いや、それよりも深い場所にある俺の心が悲鳴上げているよ。

 『好きだ』って…雪次に迷惑にしかならない言葉を口にしたいって…。



「ごめん。今日のこと…倉吉に迫ったこと、古市から聞いたんだろ?」

「偶然、寮で古市に会った………様子がおかしかったから、問い詰めたら、変なお面の男に詳しく説明された」

 あぁ、だから怒っていたんだ。

 詳しく聞いたんなら、復讐も終わりだと雪次に言いたいが、それよりも杉崎君の身体で迫ったことがバレたのなら、雪次が怒って当然だ。

 雪次の好きだった杉崎君の身体を使って迫る俺って、サイテー。


[後退〜♪][前進〜♪]

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