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死神とダンス♪
64.ありえない事態ぃ♪

「待て待て待て待て待て!!冷静になろうよ、雪次!!」

 その前に、俺も冷静になりたい………。それにしても、何かこんな展開いつぞやもあったような………デジャヴ?

「オレは、冷静だ」

 そう言うなり、雪次は俺にキスする………思いっきりディープなヤツをっ!!

 イヤイヤイヤイヤイヤ!それは、冷静とは言わないぞーーー!!

 なぜか、雪次に襲われている俺………こうなった経緯を説明したい。

 そして、このありえない事態を何とかしたい、と思う………。



*****

 俺は真っ暗な部屋で寝ていた。

 雪次が帰って来たのも気づかないほどの深い眠り………。

 雪次に起こされた時は、当然のように窓から見える景色は真っ暗。

 身体を起こし、目を擦りながらテレビラックの棚にあるDVDデッキの時計を確認すると、9時を回ろうとしていた。

 雪次の部活は7時まで、大会などある時はもっと遅くなる時もあるが、今はそんな大会もなく通常で帰宅できるはずなのだが…。

「雪次、バレー部で何かあったのか?」

「あったのは、忍のほうだろ」

 俺の質問は、雪次の硬い口調の言葉に消え去る。

 あれ?もしや、雪次、怒っている?俺、何かしたっけ?



 今日の復讐作戦のことは、もちろん雪次には知らせてない。もしや、それがバレたのだろうか?

 だとしたら、古市に寮内で会ったのか?

 内容的には復讐は失敗で、もう、復讐も止める宣言している。

 古市に失敗談を聞いたとしたら………死にたい。ズボン越しとはいえ、指を尻に突っ込まれて………挙句の果てには大泣き。

 しかし、これは事実。

 仕方がない…復讐止めます宣言して、これから普通に暮らします?的なことを弁解しようかな…。

 なんてことを考えていると、視界が反転………はれ?

 しかも、だんだん雪次の顔が近づいているような…。

「う゛にょ………う゛ぅぅっ」

 俺の唇が雪次の唇に当たり………簡単に説明するとキスされていますぅ〜?

 しかも、俺から何か奇怪な声が漏れた。←色気も糞もないと言いたい。

*****


[後退〜♪][前進〜♪]

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