死神とダンス♪
62.目を開けるとぉ♪
目を開けると、そこは、【腐男子友の会】の集合場所である空き教室で………俺は、奇声とともにそこらへんにあったものを【腐男子友の会】会員に投げつけた。
もちろん、投げつけたものは全て【腐男子友の会】に当たることはなく、俺の足元に落ちているのだが………。
俺はあまりのショック(※60話の出来事)でポロポロ泣いて、キッと【腐男子友の会】を睨みつけるが、それは、この場所では逆の効果を表してしまい………ただ、奴等を萌えさせるだけだった。
「「「泣き怒った顔の、しのタンも萌え萌え〜〜〜!!」」」
ぐや゛じいぃ………俺がこんなに怖い思いしたのに!!
「え゛っぐ、う゛っぐ…」
萌えさせるとわかっていても、涙は止めらずそのまま泣き続けていると、黒様の表情が見えないまでも、困ったような雰囲気で、俺の頭を撫でていた。
えっーーーい、この際、ここの悪代官でもいい!!思いっきり泣いてやるっーーー!!
わあぁぁぁーーーんっと、本格的に泣き出し、黒様にしがみ付く。【腐男子友の会】の総元である黒様に、憎しみ込めて鼻水を付けてやったのは、もちろん故意だ。
ざまぁーみろ!!少しは、俺の哀しみを思い知れ!!
さんざん泣き続け、落ち着きを取り戻した俺。
萌え軍団…ではなく【腐男子友の会】会員どもは、俺のあまりにも長時間に渡る泣き声にどうやら、反省したらしく。
「しのタンごめん…萌え過ぎて助けるの忘れていた…」
「できれば、泣き声はもっと可愛く…」
「さっき、黒様に抱きついた時、どんな気持ちだった?」
訂正、こいつ等は、絶対に反省してない!!いつか殺すっ!!
精根尽き果てた………そんな言葉がぴったりな状態な俺。
これで、倉吉の復讐計画は失敗。俺の倉吉への復讐は果たせないまま終わった。
一つ後悔が残る。
杉崎君ではどれほどの破壊力があるかわからないが、一発ビンタをかませなかったことだ。
でも、あの状態じゃ〜、誰でも無理だよね?シクシク。
と、ここで、ほぼ役立たずだった【腐男子友の会】にお礼を言うことにしよう。
たぶん、ちょっとは、役に立ったはず………だと、思うしね。
きちんと、【腐男子友の会】の皆様に身体を向け、頭を下げる。
「ここまで、皆さん、ありがとうございました。これで、くら…会長を追い回すのを止めます」
「「「えーーー!!しのタンの萌え要素がーーー!!」」」
「………(やっぱり、こいつら殺してやろうか?)」
一瞬………いや、こいつ等と付き合ってから何度目かの殺意が芽生えた。
次の萌え要素があるから、またイケ?…何て、思ってんじゃねーよなー!?←忍はかなり気がたっていて、ガラが悪くなっています。
「次の萌え要素=セックスを誰かとして来い………何て、皆様、思っていたりします〜?」+凄味のある最大級の笑み。
「「「い、いいえ!!」」」
【腐男子友の会】の皆さんは、若干青白い顔をしているので、ここでダメ押しとばかりに………。
「何なら、そこら辺の男でも捕まえて、『僕とセックスしませんかぁ?カメラ付きですが、それでも良かったらぁ』何て、言ってみましょうか〜?」+凄味のある最大級の笑み。
「「「ご、ごめんなさぁ〜い!!」」」
「いえいえ、皆様方のためなら、もう一度………いえ、今度は皆様も同じような目にあってみましょうか〜?」+凄味のある最大級の笑み。
「「「ひっえぇ〜〜〜!!………(何だ、この変わりよう!!もしやこれが、しのタンの本性!?)」」」
[後退〜♪][前進〜♪]
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