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死神とダンス♪
60.復讐劇なのかぁ?♪

 温室につくと、本来いるべき親衛隊とファンの皆様は誰一人いず、ガランっとして静まり返っていた。

 そんな中、なぜか妙な笑みを浮かべている倉吉は、俺の存在を確認すると、手招きして俺に倉吉の定位置であるソファーに来るように命じる。

 何気に手招き何て、俺は猫か犬かーーー!!と、かみ付いてやろうかと思ったりしたが、「復讐のためだ………ここは、押さえろ、忍!!」と、自分を宥め、にっこり微笑みながら倉吉に近寄る。



「こんにちは、会長。今日は1人なんですね?」+最大級の微笑み。

「あぁ、なぜか、今日はしのしかこねーな。どうしてだか、こっちも知りたいくらいだ」

 俺の最大級の笑みにも負けず、意味あり気にニヤニヤ笑う倉吉。

 まるで、誰もいない理由を知っているようだ。

 いや、もしかしたら、ここまであからさまな設定だ。気付かないほうがおかしい。

 それでは、【腐男子友の会】による『bQ8迫ってお色気作戦』を決行します!!



 倉吉の膝に乗り上げ座る………しかも、対面方式で………。

 いくら、復讐のためとはいえこれはないだろ!!………いやいや、復讐のためなら、このくらいしないといけないということだ!!←激しく嫌だが、自己暗示中。

 ほんと、【腐男子友の会】どもめ!一度、頭の中を精密検査して来い!!

 倉吉がニヤニヤしながら、俺の次の行動を観察しているが、無視だ。で、次が台詞だよな。

「会長(うるうる涙目)、本気で僕、会長のこと好きなんですぅ。僕の全てを会長にあげたいくらい………でも、会長、僕に本気になってくれないから…。もし、会長が僕を好きになってくれるのなら―――」

「いいぜ。しのに本気になっても」

「えっええぇーーー!?」

 そこは、演技では可愛く「えっ?」のはずなのだが、驚きすぎて素で驚いてしまった。と、これではまずい、修復、修復。

「本当ですか、会長?」+可愛く微笑み。

「ああ、条件があるけどな…」

「条件?」+首傾げ。

 倉吉の条件に一物のやな感じがするが、何も知らない無邪気な様子を演技し、可愛く首を傾げ倉吉を見つめる。げ、自分の行動がキモい。



 すると、なぜか、倉吉は対面方式で座っている俺の腰を片手で抱き上げ、膝立ちにする。

 素で訳が分からず、キョトンッとしていると、俺のズボン越しの尻の穴に倉吉の指が!!!

「おっっっっ、えっっっっ、ぎゃあぁーーーーーーー!!」

 あまりの展開にジタバタ暴れるが、倉吉が俺の腰を片腕で、がっちり押さえつけられているので、どうすることもできず………そうしていると、倉吉の指がズボン越しとはいえ、グッと尻に押し当てる。

「あぇーーー!やめろ!!何するんだーーー!!」

 俺の反応がよほど面白いのか、その後も倉吉は尻の穴にズボン越しとはいえ、何度も突っついている。

 解放された時は、息切れ激しく………ぐったり、疲労困憊………。

 俺、たしか復讐しに来たんだよな………。何か、ただ遊ばれただけのような…。



 ぜーはぁー、ぜーはぁー。

 俺が息切れ寸前で倒れそうになっていると、倉吉から魔の言葉が…。

「どうやらその反応だと、しのは処女か。俺は、処女は面倒で抱く気はない。もし、俺の恋人を気取ろうと考えているんなら、面倒な処女は捨てて来い。そうしたら彼氏になってやってもいい」

 そう言うと、倉吉はニヤリッと笑い、颯爽と温室から姿を消す。


[後退〜♪][前進〜♪]

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あきゅろす。
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