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死神とダンス♪
58.作戦開始ですぅ♪

 俺が危うく身体と魂が離れそうになって、1週間後。

 何とか、身体が動くようになり、俺は【腐男子友の会】に乗り込んだ。

 乗り込んだと言っても、いつも通り水曜日に行われる【腐男子友の会】の集会に参加しただけだが…。

 そこで、俺は決意表明のように「『bQ8迫ってお色気作戦』実行しますので、ご指導の程よろしくお願いします!」と、90度に頭を下げてお願いすると、【腐男子友の会】は絶叫の大嵐。

 しかし、なぜかドラ○もん仮面の黒様だけは、喜んでいないようで、何度も俺に「後悔はしないかい?」と、聞いてきた。

 なぜだ?【腐男子友の会】ならここは喜ぶところだろ?

 そして、決行がきまると黒様だけは、最終確認ように、「小田桐君ときちんと相談して、許可されたのかい?」と、聞いてきた。

 俺はもちろん、こんなこと雪次に相談しているはずもなく………黒様には、曖昧に微笑み、答えを濁した。



 雪次に相談する訳ないだろ………だって、これは雪次を忘れるために起こした行動なのだから…。

 もう、11月下旬だ。

 このままでいけば、俺はきっと12月24日に、身体から魂が離れ地獄に行くことになるだろう。

 この時の俺は、誰とも恋愛することを諦め………てか、雪次のことが好きだと気付いた時点で、この世とのお別れは決められていたようなもので、それなら、いっそきっぱり『復讐』を果たしたのち、地獄に行くことに決めたのだ。

 雪次には悪いが、このままこの身体で生きていくことはできない。

 1度目は杉崎君の魂のお別れ、そして、今度は身体とのお別れ………2度も雪次を哀しませるかもっと思うと、罪悪感が湧き上がるが、雪次の好きだった杉崎君の魂はもう天国に行っている。

 俺の魂が地獄に行っても、雪次は哀しむこともないよなー。



 それはそれで、かなり落ち込みそうだ………いやいや、ここで落ち込んでも!

「それでは、どのようにするのか手順を教えて下さい」+元気に笑う。

「「「おぉーーー!!しのタン、やる気満々!!」」」

 【腐男子友の会】の皆様が、目をキラキラ…いや、ギラギラさせながら、最初はこのようにとか、次はこのようにとか………よくもまぁ、こんなとんでもないこと考えるものだよ。と、思うくらいの指示が飛ぶ。

 ほんとこいつ等、腐っているよ………。俺が今一番思ったことだ。



 内容はさて置き、決行場所はいつもの温室。

 で、【腐男子友の会】の力で、親衛隊やファンの方々を跡形もなく消し去り…いや、退けたのち、『bQ8迫ってお色気作戦』が決行されることになった。

 本当にどこまでこの学園を支配できるのか、【腐男子友の会】の本気の力を見てみたい…なんて、思ったことは内緒にしておこう。


[後退〜♪][前進〜♪]

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あきゅろす。
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