死神とダンス♪ 48.文化祭の出来事ぉ♪@ ***** 文化祭9月某日の出来事…。 「本日集まりのみっなさーん!!お待ちかねの、今年度文化祭の目玉!!ミスター&ミスの発表だよ〜!!」 ステージ上にいる妙にテンションの高い司会者に、生徒達は「ウォーー!!」とか、「キャーー!!」とか叫んでいる。 何気に男なのになんで「キャー!」って、高い声をあげているカワイコちゃん…君らには本当に男の勲章がついているのか?などと思ったりしていた。 しかも、『ミスター』はわかる………が、『ミス』って?ここは、男子校だろ!! ポツリッと、小声が俺は突っ込んでいたが、みんなの叫びによって誰にも聞かれることはなかった。 投票結果は、ミスターが憎っき倉吉。ミスは倉吉の親衛隊隊長のシミズという、お菊人形風のカワイコちゃんだった。 倉吉は学園の人気者である訳で、ある程度納得できるが(俺的には納得したくないが!)、シミズは、どうしてミスになれたのか? シミズより断然、生徒会会計のユリちゃんのほうが可愛いのに…。 俺の考えは皆も同じなのか、少し不満顔。 しかし、倉吉の親衛隊からは、やっぱり「シミズ様が一番可愛いです!」などのヨイショの声が上がり、一瞬、俺はもしや、親衛隊の票をすべてシミズに当てたのではないか?など思って古市に聞いてみると、「その通り」との返事で。 親衛隊………侮れない組織だ。 その後、ミスター&ミスに選ばれた、倉吉&シミズはステージに上り、よくわからん挨拶をし(俺はスルーして聞いてなかった)、司会者は盛り上げようと、一般生徒にお祝いコメントをして下さいとばかり、次々とマイクを向ける。 向けられた生徒は、お義理程度の「おめでとう!」とか、倉吉&シミズに傾倒している者は、熱いコメントを送っていた。 「それでは、しのぶ君も会長にお祝いコメントしてくれるかな?」 はて?なぜか、ここで俺にもマイクが向けられてしまいました。 と、隣いた古市から小さい紙を手に握らされた………て、これ、カンペかよ! この時、この事態も【腐男子友の会】の仕業だと確信した。 ………おい、【腐男子友の会】どこまで、裏権力が使えるんだー!! それでも、カンペをステージ上の倉吉に見えないように読み上げる。 「『会長、ミスターおめでとうごさいますぅ( ハート)、僕もミスに選ばれて、かっこいい会長の隣に並びたかったですぅ(涙目)………えっーと、僕もシミズ様のように会長から本気で愛されるように―――』」 誰だよ、こんカンペ作ったのー!こんなこっ恥ずかしい文章をこんな大勢の生徒の前で読ますなよーーー!!しかも、何気に裏指示がキモい!! ***** [後退〜♪][前進〜♪] [戻る] |