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死神とダンス♪
47.【腐男子友の会】の危機ぃ♪

 カツッカツッカツカツ………。

 黒板に達筆な文字で、次々と書かれる内容を俺達以外の者が見れば、目を白黒させているかも知れない。それほど、ドキツイ内容だ。

 書かれている内容は、俺のこと。

 しかしながら、なぜ、黒板などというものがこの空き教室に存在し、尚且つ、こんな羞恥プレーまがいなことをされなきゃならないーーー!!と、叫ばずにはいられない。←そう思いつつも、心の中でしか叫べない。



 【杉崎しのぶ、バ会長をメロメロ大作戦(ハート)の過去の作戦及び結果及び今後の対策。

 1.作戦1…無難にラブレターで告白(セフレはイヤ!的なことも書く)。
 結果…バ会長がラブレターなどの手紙を読むはずもなく失敗。今後の対策…直接的に行こうー!!

 2.作戦2…1の失敗をいかし、本人に告白(セフレ…同上)。
 結果…もうすでに告白まがいなことをしていたので、相手にされず。今後の対策…直接的に行こうー!!

 3.作戦3…お弁当でお腹から攻略。
 結果…しのタンのボケにより失敗。今後対策…なぜ、しのタンは会長の好きなおかずではなく、嫌いなものを詰めたのか?しかも、しのタンは会長の嫌いの物をドンピシャで入れる感性の持ち主、是非、うちの組織に取り込みたい。

 4.作戦4…―――】



 これ以上、もう書かなくていいです………。別の意味で、もう泣きそうです。



「【腐男子友の会】は、今、存続の危機に立たされている。2学期に入り、しのタンの萌え………ゴッホン、要望がいまだ叶えられていない」

 ドラ○もんの仮面をつけた男が、深刻な顔…顔は見えないので声で、その他の【腐男子友の会】会員を見回す。



 今日は、水曜日。【腐男子友の会】の集会日である。

 某空き教室での密会…ではなく集会には、本日5名が出席していた。

 仮面は皆、毎週気分によって変えて来るので、いまだ【腐男子友の会】の総人数を確認できていない。

 それでも、ここに一緒に来た古市(今日の仮面は、セーラー○ーン)と、いつも、ドラ○もんの仮面をつけている黒様こと【腐男子友の会】会員bPだけは、何とか認識できていた。

 黒様は会員bPと言うだけあって、この【腐男子友の会】の会長みたいなもので、皆の意見をまとめたり、たまに萌え話しを一番熱く語ったりしている。

 ちなみに、黒様のここ最近の悩みごとは、ドラ○もんは『受け』か『攻め』か?と、言うモノだった。

 俺的には、「どちらでもいーじゃん」何て思っているが、他の【腐男子友の会】は、その黒様の悩みに一緒に真剣に悩んでいた。



「それでも、文化祭の時はいいところまで行きましたよ!」

 ウルト○マン(仮面)がそう言うが、それにはかなり問題があって………。

「すいません。それは、いいところって言わないのでは…」

「「あれはどうみても、セフレよりしのタンが可愛いから、側に置いたと言ったほうが正解だよ」」

 恐る恐る手をあげて否定発言するハ○太郎(仮面)、同意する2名のプリ○ュア(仮面)。

 そう、俺自身文化祭の時は一瞬いいところまでいった………っと、思ったのだが…。


[前進〜♪]

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