死神とダンス♪
46.リセット★
帰り道…俺は上機嫌♪
変わらない家族…前と違うけど幸せを天から祈るだけではなく、家族が困った時には側に………は、無理でも、少し離れたところで応援してあげられる。
一緒に笑えなくても、悲しんだり、困ったり、喜んだりできなくても、生で見守ることができるのだ。
それに、母さんには「また、いつでも遊びに―――」なんて、言われて………でも、死んだ息子と同じ名前で呼ばなければならないなんて、家族はもしかしたら、嫌かも…。
「どうした、忍?」
上機嫌だった俺が、いきなり静かになったので雪次が心配げに俺を見る。
「うん。俺、たまにここに還って来たいけど迷惑かも…なんて、思ったり…」
「大丈夫だ。また、来たくなったらオレも付き合う」
雪次は俺の頭を撫で、俺が欲しい言葉を言ってくれる。
うん、ありがとう、雪次。
一度は還りたかった場所………還ってみれば、一番会いたかった家族は皆優しく。
杉崎君の身体を貰ってから、どうしてもちゃんと哀しめなかった。
死んだっと、死神に言われても、俺の魂はちゃんと生きていて………もしかしたら、もう一度、家族と一緒に…。
何てことは、死神との契約違反になるから無理だけど、そんな夢を描いていたから………。
うん、仏壇の笑顔の写真を見て、踏ん切りがついた。
俺は死んだ。身体はもうない。もう一度リセットして人生を新しくやり直すんだ!!
でも、その前には…倉吉を倒して…もとい、倉吉に復讐して恨みも全てリセットしてやるーーー!!
契約や復讐もうまくいかず、落ち込むことが多い俺。
夏休みが終われば、あと、9、10、11、12月の4ヶ月しか俺には時間がない。
俺は復讐&契約をちゃんと果たすことはできるだろうか?
雪次はいい奴だ。
俺がもし死神との契約がうまくいかず、地獄に行くことがあっても、雪次が悲しむことがないといいな…。
そんな、ことを考えながら帰り道を歩いた。
夏休みはまだ長い…帰ったら雪次と花火でもしよう。
閑話 END
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