死神とダンス♪
02.振れましたぁ♪
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俺の名前はさっき紹介したとおり、松下忍。平々凡々な男だ。
容姿平凡、運動平凡、学校でも『あぁ、松下?たしかそんな奴いたなー、顔は思い出せないけど(笑)』と、言われるくらい存在感のない、俺。
しかし、そんな俺にも神様は見捨てず、1つだけ才能を与えて下さった。
俺はなんと頭が良い!教科書なんて一度読むと理解できるし、はっきり言って、中学の授業なんて毎日寝て過ごしてもいいくらいだ。
そんな俺は、男にしか恋愛対象が向かない。
初恋は、隣に住む1つ年上の幼馴染。
それからずっと好きで、去年その幼馴染が全寮制の男子校に受験すると聞いた時、おもいきって告白した。
幼馴染は、はっきり言ってかっこ良くて人気者で、絶対俺なんて無理だと思った。が、しかし、なんとここでも神様は俺を見捨てず、祝福してくれた。
まぁ、要するに恋人になれたと言うことだ。
幼馴染が受験勉強する時は、俺も協力し一緒に勉強を手伝って…あぁ、あの時はラブラブで過ごすことができて幸せだったな〜。
その後、幼馴染は無事高校に進学し、俺は中学3年生となった。
幼馴染が進学した学校は、全寮制ということもあり、あまり逢えなかったけど、たまに2人で遊びに行ったりしていた。
で、月日は流れ、今度は俺が受験シーズンになり、追い込み期間中の12月。
俺も幼馴染と同じ学校に行こうと思って、それなりに勉強を頑張っていた。←別に合格圏内だし、もともと頭がいいからあまり勉強はしてないが…。
そんな中、幼馴染からデートに誘われて…。即答で「行く!」と、答えました。
そのデート帰りのバス停で…。
「忍…悪いんだけど、今回で逢うのやめよう」
「えっ?なんで!?」
「手っ取り早く言うと、『別れてくれ』と、言うのが正解かな。俺、お前のこと好きじゃないし…あっちの学校で好きな奴いるから、お前があの学校に来られると困るんだよ」
「何それ………」
その時、あまりの展開に泣くことも怒ることも忘れ、呆然としてたっけ。
あとはまさに地獄の時間…。
幼馴染はその後、自宅(俺の家の隣)に泊まることになっていたため、バスに一緒に乗ることになるわ…あ、そうだ!この時たしか大型トラックが、うしろから突っ込んで来て………。
俺達は、ちょうどその時バスのうしろの座席に乗っていて、トラックのフロントが幼馴染に迫って来るのが見えて、とっさに俺は…俺は………。
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[後退〜♪][前進〜♪]
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