死神とダンス♪
37.落とせないですぅ♪
最後の倉吉(会長)の言葉にピキッと青筋が浮かぶ…のを必死で納めて、ぶりっ子で倉吉を落としに掛ります!!
「会長、僕、初恋もまだなんで『セフレ』って、ものは嫌です。どうせなら、本気で僕を好きになってくれた人に…初めてをあげたいし…」+上目使いに涙目。
これでどうよ、倉吉!俺に惚れろーーー!!
が、ここで邪魔者共が何か違う意味で、俺に惚れちゃいそうです…。
「きゃ〜、可愛い、マジに惚れそう!!」←会計。
「………セフレの清算を考えるべきか…」←副会長。
「「マジ、いい」」←書記2名。
「萌え萌え萌え萌え萌え(エンドレス)」←古市。
が、ここで予想外の反応をする者が…。
「はっ!いくら、しのが可愛くでも、それじゃー、俺は落ちないぜ。せめて、俺にキスの一つでもしてそれを言えば、考えるかも知れないけどな」
倉吉め!お前だけなぜ俺に惚れん!!
俺のこの外見(杉崎君)+この台詞で惚れないとは、これはナンパ師倉吉だから落とせないのか!?
もしや、このくらいの台詞は、セフレ達から頻繁に聞かされている???
………勉強ならまだしも、『男の落とし方』なんてどこにも教科書に書かれているはずはなく、しかも、自分は倉吉に一度は振られ、その際、もしも自分の言動や行動で振られていたらっと思うと………。
結論、『男の落とし方』を誰からか教わればいいのではないか?
ここで、俺の隣のソファーに座る【腐男子友の会】組織に入会している古市をじっと見る。
【腐男子友の会】………はっきり、くっきり、すっきり言うと、男のアッハン、ウッフンを萌えとし、その手の漫画・小説・そのたモロモロを読み漁っている組織。
つ、使える!!きっと、セフレ共になど考えつかないような、素晴らしい『男の落とし方』を伝授してもらえるはず!
この際、俺をネタにされようが、復讐できるのなら背に腹は代えられん!!俺は、【腐男子友の会】に賭ける!!
そうと決まれば、即実行!!俺は古市を連れ「身体の具合が悪いので、これで失礼します」と、嘘吐きし、生徒会室から去る。
その際、生徒会役員からは、「いつでも、遊びに来てね」という、生徒会室フリーパス宣言をされた。
もちろん、これは世辞の言葉ではない。皆さん、目がマジだったので…。
生徒会室を出ると、俺はいの一番に古市に詰め寄った。
「古市君!僕、会長に一目惚れしたの!!何とか、こ、恋人になりたいんだけど、普通じゃ好きになってもらえないし、【腐男子友の会】の皆様にこのこと協力してもらえないかな?」
キッラーン☆←古市の目が光った。
「萌え、キッターーー!!しのタン、頑張ってー!俺等【腐男子友の会】は総力を挙げて、しのタンを応援します!!それでは、さっそく皆さんに連絡を!!」
古市はズボンのポケットからケータイを取り出し、【腐男子友の会】に連絡を取ろうとするが………。
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