死神とダンス♪
36.見学ですぅ♪
「そう言えば、理事長から今度の転校生は、病弱でまともに学校に通ったことがないと聞いていましたね…」
「サトちゃん、見学くらいいいんじゃない?たしか、噂で一昨日転校してきて、昨日お休みしゃったようだし………かなり身体が弱いみたい。それなら、元気なうちに生徒会室を見学させてあげれば…」
杉崎君(今の俺)並みにかわいい西洋人形の子が俺を援護する。
スゲー、杉崎君を見てなければ、見とれているよ!!
その後、他の生徒会役員からも援護が上がり、俺はなぜか?生徒会室の見学を許可された。
その時、倉吉(会長)は満面な笑みをし、俺のことを「温室の蝶の1人だ」と紹介して………死ぬほど、はずかしい目にあった。
生徒会役員達は、その台詞を聞いても全く動揺しないのには、逆に驚かされましたが………これって、言わば役員達は、聞き慣れているということで…。
どんだけ、ナンパ師なんだ、この馬鹿男!!
生徒会役員は、会長(倉吉)、副会長、会計、書記2名構成で運営されているらしが、たびたび、会長が逃亡するせいで、てんてこ舞いに忙しいそうだ。←今日に限り、仕事の溜まり過ぎで、副会長に倉吉は捕獲されられたらしい。
倉吉め!いくら人気投票だからといって、会長の仕事をさぼり温室のハーレムにたむろっているとは!!
復讐を果たしたら、必ず絶対にリコールしてやる!!
俺は生徒会役員に進められたソファーに座りながら、そんなことを考えていると、会計の西洋人形が、俺の前に紅茶を差し出す。
「どうぞ、紅茶だけど飲める?熱いから気を付けてね」
おぉー、素で可愛く微笑んでいる!!可愛いなぁ〜。
それにしても俺、倉吉を目の前にして怒りのあまり、役員の役職は覚えても名前覚えるの忘れた………どうしよう?
「わぁー、会計のユリちゃんに紅茶入れてもらった。萌え〜」
↑上記の発言は、古市。
よし、これでフルネームは出すとも何とか切り抜けられそうです。古市に見習って、可愛らしく…。
「紅茶は好きです…。ありがとうございます。ユリちゃん?」+最後は可愛く疑問形。
しぃーーーん。
俺の演技を見た瞬間、生徒会室に沈黙が降りる。
…まさか、ここで何か俺は間違いを犯したのだろうか?背中に冷たい汗が流れる…。
が、数十秒後には…。
「なにーこの可愛い子、ぼくなんか目じゃないくらい、可愛い!!犯したい!!」←会計。
あれ、でも最後になんか変な文面が…。
「いいですね。会長のモノではなかったら、私がナカシタイくらいです」←副会長
爽やかだと思っていたけど、副会長、最後の『ナカシタイ』はどういう意味ですか?
「萌え〜〜〜、これは【腐男子友の会】に報告せねば!!」←古市。
うるさい、お前は少し黙ってっろ!!
「か、可愛い」←書記1。
「会長、譲って下さい!どうせ、会長にはたくさんの『セフレ』がいるじゃないですかー!!」←書記2。
「ふん!こんなめったに現れない上玉、お前らに譲れるかよ!そのうち、俺のセフレになる予定だしな」←会長(復讐相手)。
おい、この台詞は、何気に本気で俺をセフレにしょうと画策しているのか!?
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