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死神とダンス♪
12.地獄行きですぅ♪

 地獄行きが決定した出来事の少し前を振り返ってみよう!

 4月某日、杉崎君の幼馴染こと小田桐雪次は、俺に会いに来ていた。

 俺は、3月の中学卒業式に杉崎しのぶとして出席し、その後、自宅療養に替わっていた。

 病院では、心臓病がいきなり全快したことで、若干、不審がられたが、その辺は、奇跡の一つとされ誤魔化すことができた。←原因不明だったため、最終的に奇跡とされた。

 しかし、まだ魂の融合ができてないこの身体は、いまだに病弱であり、人並みに生活することはできず、いまだベッドにいるほうが長かったりする。



 そして、いつものように訪れた小田桐君は、オカン気質で俺の世話をするが、やはり、ここでも不審がられ…速攻でごまかすっと、いうことを繰り返していた。

 そうそう、小田桐君は、何と俺の復讐相手(幼馴染)がいる学園に合格し、寮生活に入っていた。←全寮制の学校のため。

 ひそかに俺は、これでたびたび小田桐君に会うことも少なくなると、喜んでいたが、ここで、例の言葉が飛び出すことになる。

 あぁ、もちろん、俺は小田桐君の口を止めるべき、邪魔をしようとしたさぁー!しかし、ここで、暴挙といえる手段を小田桐君は、決行する。



「ホフッ、ホフフフッ!」

「しのぶ………違う、お前はしのぶじゃない。いったい誰なんだ?」

「ホフッッッ!!!」



 上記↑の状況を説明しよう………。間違っても、小田桐君はサルを相手にしている訳ではない。

 例の言葉を言われる前に俺は邪魔をしようとした………が、ここで、小田桐君は、俺の口を手で塞ぎ、例の言葉を言われる………で、最後は口が塞がれたまま驚愕の叫びをしている俺…という図だ。

 見事だ、小田桐君………そして、さようなら俺の短い人生…。



「地獄行だ………。ごめん、杉崎君、俺、頑張ったんだけど、さすがに君の幼馴染をごまかすことができなかったよ…」

 がっくり肩を落とす俺…。

 この時には、もう小田桐君の手は俺から離れていたため普通にしゃべれるのだが、杉崎君の口調を真似る必要はないので、素に戻って話す。

「どういう意味だ?」

「………」

 小田桐君の当然の質問に俺は、一瞬どこまで話せばいいのか迷う。

「………」

 そして、小田桐君も沈黙し………何かヤバイ雰囲気になっているような…。


[後退〜♪][前進〜♪]

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