死神とダンス♪
96.その後のぉ♪D(Side.黒様)
しばらくして、小田桐君は私の手にアル物を載せた………盗聴器だ。
それに青ざめる私達。な、なぜバレている!?
小田桐君の顔色を見れば、怒っている風ではないのだが、突然、こちらにゴツイ掌を突き出してきて。
「録音していたものを出せ。もちろん、再生機も一緒にだ」
………それも、バレているのね。
水島が、恐る恐る小田桐君の手に再生機ごと掌に載せると、満足したようにそれをポケットにしまった。
部屋を去る際、なぜ盗聴器の存在がわかったっと、小田桐君に質問をしてみたら。
「ヤってる時、部屋の隅で妙なモノを見つけた。すぐ、盗聴器だとわかったが、もしかしたら、録音しているのかと思って、忍には黙っていた」
えっと、それが意味することは、昨日の情事を記念に取っておきたい………なんて、ことなのでしょうか?
それとも、次の情事の時、これを再生なんかしちゃったりして、言葉攻め………。
気づくとそのような妄想ばかり………。
私達は、今自分たちが奇妙なお面を付けているのを忘れて、寮の中をその後、堂々と闊歩してしまう。
【腐男子友の会】は非公開組織だった(※古市のクラスメイトにはバレてます)………クリスマス前までは!しかし、このことが原因で、学園中の生徒にその存在を知らしめてしまう。
と、ここまでが【腐男子友の会】の話しだ。ここからは、生徒会として学園で大きく変わったことを教えておこう。
3学期が始まると、会長が替わり、私がすることになった。
渡瀬倉吉、前会長は転校した。
事情は色々あるのだが、実家の会社の倒産が一番の原因だろう。
家族は、その後、田舎に引っ越すことが決まった。
渡瀬会長は、こちらに残ることを希望するのだろうっと、思ったのだが、予想に反して田舎行きを希望した。
何でも、昔捨てた男の霊に取りつかれたとかなんとか………。
真相はわからないが、クリスマス・イヴにしのタンに迫り、小田桐君に手ひどく痛い目(精神的)に会ったとかで、だいぶ怯えているらしいっと、風紀委員から知らせが来た。
ちっ、せっかくわざわざ風紀に渡瀬会長の色々を密告していたのに、無駄になったか。
風紀ならもっとネチネチっと、渡瀬会長のことをいじめてくれると思ったのに。
しかし、渡瀬会長がいなくなったからといっても、生徒会役員からは、不満は全く出ない。
日頃から仕事をしない渡瀬会長にほとほと困り果てていたからだ。
そのうち、渡瀬会長の親衛隊隊員もすぐにその存在忘れるだろう………誰も、本気で愛し愛されていたと思ってはいなかったのだから…。
それにしても、生徒会役員が1人減り………現在、生徒会では増員計画が持ち上がっている。
役員が一番押しているのは、『杉崎しのぶ』………私は大賛成です!!
勉強はできるのは知っているし、それに、粘りがあるし根性もある!生徒会に是非入って欲しい!!
しかし、一番の理由は、しのタンが生徒会に入ることで、しのタンと小田桐君の私生活ラブラブ話が、生で聞けるのじゃないかということだ。
そのため、只今【腐男子友の会】内では、密かに『しのタンを萌える会』などというものが結成され、しのタンをメインに描かれたBL本がかなり学園で出回っている。←描いているのは【腐男子友の会】会員bW。
しのタン、生徒会に是非、是非!入ってくれ!!そして、私に萌えを!!
のち、しのタンが生徒会に入ったかどうかは………秘密にしておこう。
死神とダンス♪ 本当にEND★
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