俺の幽霊事件簿まとめ
おまけ2〜俺が夢の中でキレた理由〜@
夢を見る………が、それは夢であって夢でないものもある訳で…。
俺の前にじーちゃんがいた…。
どう見ても20台半ばの若い姿のまま。
「相変わらずの若作り………イテッ」
思わず、じーちゃんを見て呟いたら拳骨をもらった。
本当のことを言っただけなのに…。
〔一度死んだ人間が、じじぃで登場するのは何かと不便だろ?〕
「………ソーデスネ…」
何が不便なんだ!っと、突っ込もうと思ったが、じーちゃんの目には「幽もそう思うよな!」と、言わせる迫力があって、棒読みになりつつもそう答えてしまっていた。
じーちゃんと逢うのは、いつも夢の中…。
俺が事故でこん睡状態にいた時も、その後、この体質になって助言してくれる時も夢の中だ。
さて、今回のじーちゃんの登場は何を助言するものなのだろうか?
半ば緊張しつつ、じーちゃんの言葉を待つと…。
〔賀茂の孫との対決は、なかなか面白かったな〕
「…視ていたんだ」
〔守り神の蛇も面白いと思ったし、北斗のあの体質はなかなかいないし、幽もいつ気付くか興味があったからな〕
面白がる内容か!こっちはそれで苦労して、しかも、生徒達の見世物にされて………。
あの学園では目立たないように生活するはずが、八緒達や幽霊部のせいで大いに目立っているし!!俺の平和な学園生活を返しやがれ!!
そもそも、俺の幽霊が視える体質は、遺伝で考えるとじーちゃんのせいとしとか言えない。
父さんは普通に幽霊なんて視えなかったし…。
ジトッと恨みがましく睨んでみるが、じーちゃんは、全く俺の視線など気にすることはなく平然としている。
ぐや゛じ〜〜〜!!いつか絶対に「ぎゃふん!」って、言わせてやるーーー!!
握り拳を作り、夜空…はないから、虚空に向かい誓いを立てていると、じーちゃんからやけに熱の入った台詞を言われる。
[*祓い給え][清め給え*]
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