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俺の幽霊事件簿まとめ
おまけ1〜幽霊部が幽霊部な理由〜A

 彩子さんみたいに、しゃべる妖怪はまだいいが、しゃべらずに俺の邪魔をする妖怪もここにはいる。

 ふみ箱のふっくん………。

 彼?は、俺の掃除している姿を見るたび『カタカタカタカタッ』と震え始める。

「ふっくん、ここの掃除が終わったらボールで遊んであげるから、今は大人しくしてね」

 俺がこれを言うと、ふっくんは嬉しそうに『カタカタ』っと、今度は飛び跳ねる。

 ………たふん、これは喜びを表現しているのだと思う。



 そうしているうちに、魔のゾーン………怪しげな封印をされている箱に近づくと、そこで見張り番をしているらしい(?)番傘が俺に近づく。

〔下がれ、幽坊〕

「五月雨様、下がりたいのは山々なのですが、一応、ここも掃除しないと…」

 俺だってここには近づきたくない。

 ひと際、異空間的な場所………絶対ここの気温は、他の場所より10度は低くなっているような気がする。

〔ならば、即座にするが良い。この五月雨、清晴(きよはる)の命により、ここの番をしておるが、幽坊ならばここの掃除を任そう〕



 番傘は紙の傘であり壊れやすい。

 この番傘の五月雨様も例外ではなく、所々破けているが、魂が宿ったせいか、神々しく感じる。

 で、『清晴』と言っている時点で気付いていると思うが、これも俺のじーちゃんが、部室庫の守りのため置いて行ったものだ。



 俺の家にいる二等兵もそうだが、じーちゃん………どこでもかしこでも、幽霊やら妖怪やら便利グッツにするのは止めろよ!



 このように、幽霊部部室には様々な品物が置いており、幽霊部が幽霊部として存在している理由である。

 てか!俺が転校して来てから、ここの掃除を俺しかしてないってどういうことなんだよーーー!!←幽が知らぬ間に、いつの間にか部室庫の掃除係りに任命されていることを本人だけが知らない。






おまけ1〜幽霊部が幽霊部な理由〜 おしまい


[*祓い給え][清め給え*]

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