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俺の幽霊事件簿まとめ
おまけ1〜幽霊部が幽霊部な理由〜@

 幽霊部の部室庫なるものには、様々なモノが置かれている。

 他の部室では考えられないモノ………、尚、ここに存在してはダメだろー!!と、突っ込み満点なモノまである。



 部室には本日の衣装…メイド姿のオカマ双子いて………何気にさっき見た時、あまりにも似合い過ぎて、ちょっと違う道に進みそうになった、俺。

 幽霊王子は、幽体離脱しているため身体はあるが意識は不在。

 八緒は、生徒会か弓道部のため不在。

 北斗は、部室は立ち入り禁止のため不在。

 他のユーレイ部員(名前だけの部員)は、本気で幽霊部員のためどこにいるか不明。



 1人寂しく、部員の確認をしていると、オカマ双子から声が掛る。

「「なに幽君は黄昏ちゃってるのさぁー。現実は直視しなくちゃ、ア(ワ)タシ、忙しんだから、部室庫の整理はお願いするわね!」」

 オカマ双子の言葉はわかる、理解もする。

 オカマ双子は護符作製があるから、部室庫の整理は手伝えないと…。

 でも、俺1人であの奇人変人(人ではない)のを整理なんて………はっきり言って、無理です!!



 そんな俺の心情を知っているのか、知らないのか、ぽいっと音がしそうなくらい小気味よく部室庫に放り出すオカマ双子。

 ついでとばかり、掃除道具一式渡された俺は、部室庫に入るなり複数の目(もしくは怪しげな気)に晒される。

「………皆様達、何気に言いたいことはわかりますが、掃除………そしてこの異様な空間の分別や区別つけないことには、埃まみれで一週間過ごすことになるのですが…」



 1週間に一度の部室庫の掃除………これは、部員皆が怖がるが、俺はそれほどでもない。

 嫌がる理由は見えないながらも、急に横切る白い影とか、いきなり動き出す番傘やふみ箱、その他同類なものが所狭しと並べられているせいなのだが、俺には除霊能力はないにしても視えるので、それほど怖いと感じることもない。

〔アラ、アンタ、また掃除押し付けられたのね〜。私の掛け軸に傷を付けたらただじゃおかないわよ!!〕

「彩子さん、そう思うなら、ここに飾らせるのは止めて、大人しく巻物として保存させて下さい!」

〔フンッ!!私はこのかび臭い場所でも我慢しているのよ!!それを、巻物にされてたまりますか!?〕

 この高飛車な女性………もとい、掛け軸は水墨画の彩子さん。

 どうも、大昔に描き手に恋して、執念で妖怪になったという、大変珍しいお人(?)だ。

 その描き手はどうなったかって?………ここにいる段階で振られたのだろう…。←真相は不明。

 俺は、彩子さんをなだめつつ、掛け軸にハタキをかける。


[*祓い給え][清め給え*]

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あきゅろす。
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