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俺の幽霊事件簿まとめ
File.12

 勝負の進行役が放送部の合川で、挨拶はナナ兄。←会長という理由もあるが、放送部部長という理由もある。

 八緒から聞いていたが、本当に放送部は生徒会に次ぐ権力があるようだ。

 俺がこうして納得するのには理由があり、放送部と腕章をした何人かの生徒が各部活の部長と思われる人に命令しているからだ。

 明らかに1年であろう生徒(合川含める)が、3年の厳つい運動部の生徒に指示を出している姿は………うん、何か違う世界に行っちゃっている気がするよ。

 誰だよ!!放送部をこんなに強くした人!!これじゃ、ナナ兄が生徒会会長じゃなければ、一番権力があるのが放送部だと思われるだろ!?(※放送部を強くした人は、【僕と…】の静です)



 こうして、よくわからんうちにナナ兄の挨拶とか、前座の生徒によるパフォーマンスが終わり、俺と北斗の対決が始まる。

 対決方式は、3対の妖怪を除霊もしくは、暫くの間でも大人しくさせると勝ち………と、なるのだが、ここで問題が起こる。

≪北斗、その白蛇………それは?≫

 マイク越しの合川の突っ込み。

 確かに誰しもが突っ込みたくなるほど、きれいな80pほどの白蛇を首に巻き付けた北斗の姿。

 俺は華さんからその白蛇が、どこぞの神社の守り神だと聞かされて知っていたが、知らない人から見れば異様な光景にしか見えず、且つ、その鋭い牙で掛け軸等を壊されては勝負にならず、合川もそれを確認せずにはいられないのだろう。

「これは、ぼくの式神の耀姫(ようき)だ」

「「「おおぉぉぉーーー!!すげーーーっ!マジ、陰陽師だ!!」」」

 賀茂の言葉に周りにいる生徒は、大興奮!

 だが、俺1人だけは、式神ではなく守り神だろ!と、心の中で突っ込んでみるが………が、ここで、あることに気付いた。

 もしかしたら、賀茂は白蛇・耀姫の正体を知らず、一緒にいるのだろうか?っということを…。

 ………まぁ、守り神だし、賀茂には害がないので、ほっておくか!



 生徒会と放送部の協議の結果、式神とあればそれを術的道具と認める旨を伝えられ、賀茂はそれにホッとし、白蛇・耀姫の頭を撫でている。

 ここで、俺に賭けているだろう生徒からは不満声が響くが、放送部員が、取り締まりを始まると皆急に静かになる。

 どんだけ、生徒に放送部員は怖がられているだよ!


[*祓い給え][清め給え*]

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あきゅろす。
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