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俺の幽霊事件簿まとめ
File.11

 どこの学校にも七不思議がある。

 トイレの花子さん、誰もいないのに音楽室でひとりでに鳴るピアノ、理科室にある動く人体君、夜に昇ると増える階段、などなどあるだろうが、ここ櫻ヶ丘学園では一味違う。

 そのものズバリを幽霊部が管理しているからだ。

 茶道部で飾られていた夜中に笑う掛け軸の彩子さん。←掛け軸は、水墨画の美人画。

 習字部で保管されていた動くふみ箱のふっくん。←あまりに古いため作られた年代は不明。

 風紀部で放置されていた歩く番傘の五月雨様。←誰かに嫌がらせされたモノらしい…。

 もちろん、今現在七不思議とされている、これを保管しているのは、幽霊部であったりする。

 で、俺があからさまに『さん』など付けているのは理由があり、彼等?は、除霊の類を受けておらず、幽霊部で悠々自適な生活?をしていたりする。←放置状態とも言う。



 七不思議には、本当は八つ目が存在しており、八つ目を発見すると不幸が!?何て、ことがあるらしいが、俺は絶対櫻ヶ丘学園の八つ目の不思議を探ろうとしないだろう。

 どうしてかって?

 ここで八つ目を探すと、リアルで何が飛び出すかわからないし、必ずお笑いで済まされるようなモノではないのは確証して言えるからだ!



 さてさて、今日は………と、言っても今は土曜の午後1時で、俺は校庭にいたりする。

 そして、なぜ上記↑のような説明を俺がしているのか、理解できない皆様に説明したい。

 俺と北斗の前には、その櫻ヶ丘学園七不思議と言うべき、3対の皆さま(霊的なブツ)がいたりするからだ。

 オイ!幽霊部、勝負ってまさかこれの除霊とかなんかしろと、言うんじゃないだろうな!!

 キッと幽霊部の集まる場所を睨みつけると、幽霊王子とオカマ双子が俺の視線に気づき、のん気に手を振り返していた。



 幽霊王子は、今日『も』幽体離脱などせず本体(身体)だったりする。

 何でも、北斗が転校してから何度も『幽体離脱で北斗に突進し』→『弾かれ』→『本体に戻る』を繰り返しているようだ。

 いまだに成功していないようだが、それは何も幽霊王子だけが例外ではなく、教室の…いや、北斗の半径2m以内に霊の存在が確認されない。



 そこら辺にザコ(浮遊霊)は何気に北斗を見ると避けている。

 一度、ザコに聞いてみると「コワイ、コワイ」と、恐れているだけ…。

 『コワイ』って、北斗が陰陽師なる者だからだよな?だからそれが怖くて近寄れないのだろうっと、いう結論しか出ず、北斗は幽霊が視えないと言っているが、力はダダ漏れ状態なのだろう。

 華さん(猫又)も北斗のことを「良き気を纏う小童」と言っていたことから、力は相当なものと予想がつく。

 となると、俺は瞬殺で負けるな。


[*祓い給え][清め給え*]

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あきゅろす。
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