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俺の幽霊事件簿まとめ
File.10

「はう゛ぅぅぅ…、これは諦めなくちゃならないのかぁー?俺、除霊とか陰陽道の技とか使えないんだけどな………。しかも、幽霊部が用意するモノ、果てしなく嫌な予感しかしないじゃないか!」

「うっ!!まぁ、幽、その辺は幽霊部を信じて―――」

「過去、幽霊部が引き起こしたモロモロの話しを考えると、『信じる』なんて言葉、生徒会から死んでも出ませんよね、兄貴」

 ナナ兄の言葉を遮り、棘を含ませる八緒の言葉。

 ナナ兄は顔を青くしている様子から、過去、霊部は何かしらの問題を多々起こしているのが明らかになった。



 幽霊部を作ったじーちゃんに激しく抗議したい!!

 と、言っても、月日は土曜に突き進んで流れて行く訳で………。



 土曜が近づくにつれ学園内ではお祭り騒ぎ、新聞部は号外を出し客集めしているし、特等席なるものは運動部が確保し、いつの間に作ったのだか特設券が作られ捌かれている。

 ちなみに櫻ヶ丘学園の校庭を使っている運動部は、野球部、サッカー部、ラクビー部が主に使っているので、どうやら配分もその部が多く入るようだ。

 他の運動部は別グラウンドがあるので基本関係ないのだが、体育会系のノリ?で連携を組み『収入確保』のため一時運動部は、手を取り合って協力体制にはいっているようだ。



 金持ち学校=セレブの集まりなど思っていた、過去の自分が恥ずかしくなるよ。

 こいつ等は、将来日本を背負って立つ人材なのだろうが、これを見る限り日本の将来は安泰だな…など、俺以外にも思っているのかも知れない。



 一方、俺と北斗の関係は、土曜に関係なくフレンドリーな状況にある。

 うーーーん、とても挑戦状を叩きつけられた感じがしない。

 合川曰く、勝負さえ終われば、さほど問題のない人物。

 など評してくれたが、その『さほど』が俺に係ってくることは、どうしてくれる?など思ってみたり…。

 まぁ、幽霊部が何をもってこようと、俺は除霊なんてモノできないし、はっきり言って俺のほうが明らかに分が悪い。

 うん、俺負け決定!!さっさと負けて、平穏な日々が戻ってくるといいなぁー。



 なんて、思っていたのだが、予想外にこの勝負は問題がありで、俺というか…俺達を悩ませることになる。


[*祓い給え][清め給え*]

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