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俺の幽霊事件簿まとめ
File.9

 その日の昼、食堂にて…。

「えっ!?許可したってなんで、ナナ兄!?」

 驚愕の表情の俺に眉を下げ謝るナナ兄…。

 そして、八緒は申し訳ないと思っているのかわからないが、完璧に俺から目を逸らし、自分は関係ない風を装い蕎麦をすすっている。

 八緒!!それでごまかせると思うなよ!!



 食堂には俺+幼馴染であり、生徒会会長の七生、会計の八緒がいるのだが、俺がカツ丼にがっつく前にナナ兄が俺に謝罪してきた。

 そりゃ、もう、土下座する勢いで。

 謝罪したいことは、土曜の真っ昼間から北斗=幽霊部の要請により、校庭の使用許可をした詫びなのだろうが、理由を聞いて呆れるばかり…。

「いや〜、何か久々のイベントだし、部費売上増になると思ったら、理由も聞かず許可しちゃってて」

 これはナナ兄の言葉だが、部費売上っと言っているのには訳がある。



 ここ、櫻ヶ丘学園では、部費は最低金額しか支給されず、あとは各部活で稼がなくてはならい。

 金持ち学校なのになぜ!?と、叫びたくなるが、「それくらい稼げなくて、これから社長もろもろの地位につけるかー!甘えるんじゃねぇー!!」てな、学園側の方針で、各部はしっかり、がっつり稼いでいたりする。

 運動部は勝ちにこだわり、練習試合及び本試合で勝つたび、理事長からの金一封。

 文化部はその能力を生かし、生徒に何かしらのモノを売りつけているらしい。

 ちなみに俺が所属する幽霊部では、護符を売ったりして部費を稼いでいる。



 あっと、話しがそれた。

 イベントにされた俺と北斗の勝負。

 何でこんなんで部費を稼げるんだ?

 俺の疑問に答えてくれたのは、蕎麦をすすっていた八緒。

「放送部は、実況中継を依頼され、費用は賀茂に請求。幽霊部は、幽達の勝負を見世物に護符販売。新聞部はその記事を書き、週明けの瓦版として販売。その際、校庭というショバ代を運動部が請求。あと、パソコン部がそれをもとに賭け………と、これは秘密事項だ」

 いえいえ、最後のは明らかに違法!!

 しかも、八緒、何気にさらっとネタ晴らししてますから!!


[*祓い給え][清め給え*]

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あきゅろす。
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