俺の幽霊事件簿まとめ
File.3
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ズッドーン!!
大きな音とともに突然飛行機が揺れ始めて、乗客の叫び声や、泣き声が聞こえてくる。
後ろからは煙が立ち込め、突然の事態に機内放送もよく聞こえない。
「な、なに?父さん、母さん、どうしたの!?」
「あなた!!」
「大丈夫だ」
両親は僕の手をギュッと繋いで、僕の身体に覆いかぶさるようにする。
僕も何がなんだがわからなかったが、只ならぬ雰囲気から身体を丸めるように座席にしがみ付いた。
ドーーーンッ!!
大きな衝撃とともに僕は気を失う…そして、これが生きている両親との最後の記憶となった。
気付いたら僕は1人だった。
しかも、廻りはとても暗くて少し寒くて…僕は訳がわからないまま、両親を求めて暗い道を歩きはじめた。
途中、何人かの人達とすれ違い、両親の行方を尋ねてみる。
「あのー、日本人の大人の人を…僕の両親を見ませんでしたか?」
〔痛い、痛い!!どうして俺はここにいるんだ!?俺は○○○のか!?〕
この人は全身血だらけので、僕の話しを聞いてくれなくて…。
仕方がなく、すぐ側を歩いている親子に同じ質問をする。
〔ごめんなさいね、坊や。私達親子はこれからあっちに行かなきゃならないの。坊やは○○○いるんだから、元のところに戻りなさい〕
母さんと同じ歳くらいの金髪の女性に話し掛けると、皆が向っている反対側に行くように進められた。
でも、僕は両親に逢いたくて、その女性が止めるのを聞かず、そのまま暗闇の方へ走り出す。
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[*祓い給え][清め給え*]
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