[携帯モード] [URL送信]

俺の幽霊事件簿まとめ
File.6

 1年F組、教室前。

 今は始業チャイムが鳴ってガランとした廊下にて。



「そんじゃ、面倒くせーから、ちゃちゃっと自己紹介しろよ!一応、呼んでやるから、そうしたら教室に入って来い」

 そう言って、教室に入って行く穂積先生。

 1人になると、それなりに緊張します。早く呼んで下さい。



 それにしても、穂積先生が教室に入った瞬間「きゃ〜〜、晶先生☆こんにちは♪」なんて、教室内から聞こえてくる。

 ここって男子校だよな?

 気になるので、扉に張り付き聞き耳を立ててみる。

「俺様の授業を始める前に、ちょっと(だいぶ)遅れて来た転校生を紹介するぞ」

「「「おおぉーーー!!」」」

 おっ、いい反応!これならすんなりクラスに溶け込めそうだ。

 なーんて、思っていると…。



「先生、それでソイツ可愛いのか?」

「いや、ゼンゼン」←まぁ、俺は可愛くはないな…。

「それじゃ、かっこいいとか?」

「いや、ちょー平凡」←これも否定できない。



 穂積先生が全部の質問に否定すると、クラスメイトになる予定の人達は…。

「それじゃ、晶先生、授業を始めちゃって下さい♪」

「そーだな。先生!その転校生は他のクラスにまわして下さい。うちのクラスにはいりませーん!」

 なんて、声が聞こえてきて………。



 オイ、コラァ!平凡は転校してくることもできんのかー!!

 俺は身体を震わせて怒りを耐えていますが、そこに追い討ちをかける人物が………。

「そうだな。特別、俺様が利用できる人物ではないし、放っておくか」

 ブチッ←俺の理性が切れた音。


[*祓い給え][清め給え*]

7/28ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!