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LOVE GAME
■Battle.59

 ミニゲームは、熾烈を極めた。

 なぜこうなっているかと言うと、散々体力を使ったあとのミニゲームだが、これも負けると罰ゲームが待っているのではないかっという、恐れから手が抜けなかったのだ。

 だが、砂浜でサッカーなどしょうものなら、当然の如く。

「うわっ、砂に足取られた!」ドテッ。

「ゲッ!ボールが弾まない!」

「わぁー!」「ぎゃー!」「えぇえ゛ぇー!」

 兎に角、慣れるまでに時間がかかり、夕方にはオレ含む全員、屍と化した…。

 鬼(高岡)監督と悪魔(四季)コーチが、「今日の練習は終了!」と、メガホンで伝えるが、「当たり前だ!!」と、オレ等部員達は心の中で突っ込んでいた。←疲れきって声が出ない。



 追伸として、ミニゲームで負けても罰ゲームはなかった。

 それでも、帰り際に「帰りは歩いてもいいけど、気をつけろよ〜♪」と、鬼コーチは車で、悪魔コーチとトミちゃんはチャリで去って行く姿に、オレ等部員達は無言で涙を流した。



 それにしても、四季のヤロー、今日はオレ達を扱くだけ扱いて、全く練習に参加してねー!と、怒っていたが、それも夕飯まで。

 ボロボロながら夕飯を食べ終えれば、四季の側に林が真剣な顔をして立っていた。

「悪魔コーチ!俺に相手を交わすドリブルを教えて下さい!!」

 出だしの呼称はマズイだろ!!と誰もが思ったが、後半の台詞にはビックリ。

 今日の林は、『2人1組のゲーム』で最初から最後まで罰ゲームをしていた。

 いくら、走りに自信がある林でも、明日も同じメニューを組まされているとわかっていると考えざるを得ず、そうなると、頼れるのは悪魔コーチだと思ったのだろう。

「今日は動いてないから、かなり教えてやれるよ」

 この時、四季が今日練習に加わらなかった理由がわかった。

 林、もしくは違う部員が、自分に泣きついてくると予想していたから、動かないようにしていたのだろう。

 四季はFWの練習があるので、そんな暇はないはずなのに…。

 それでも、このチームのために………よし、オレもこのあと練習などと意気込んでみるが、次の四季の台詞に、もう少し休んでからっと思ってしまったのは、オレだけじゃないはず。



 四季が教えてくれるということで、林は感激しているが、そこで四季がにこりっと笑い。

「さっき僕のこと何と言ったの?…それによっては、教えるのはスパルタだから」

 …面白いくらいに、林は青ざめていた。

 御愁傷様。


[■負け][勝ち□]

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あきゅろす。
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