LOVE GAME
□Battle.44(四季視点)
トントンッ。
ノックの音が聞こえて、返事をしながら扉が開く。
「どうも…」
部屋に来る前に風呂に入ってきたようで、Tシャツと下はジャージ姿の…なぜか妙に緊張している昴。
何だろう…こちらまでつられて緊張する。
民宿だが、洋室の部屋も数室あり、そのうちの一室が1週間、僕と昴が滞在する部屋だ。
ベッドは二つ…右が僕で、左が昴。
小さいながらも風呂やトイレもあるので僕的には助かるが、隣に昴がいるとなると、なんでこんなに胸がドキドキするのか?
サッカーの興奮がまだ取れないとか?
チラリっと昴を見れば、なぜかじっと見つめられていて目が逸らせない。
「「………」」
どうするよ!!こんな風になるなんて聞いてない!!
誰だよ!こんな部屋割りにしたのはー!!
沈黙に耐え切れず、脳内で独り言が炸裂してしまう。
そのうち、昴は「さっき大浴場に行ってきたから、オレはもう寝るわ」と、さっさと寝てしまい。
う゛ぅぅぅー!!何かわからないけど、僕も部屋風呂に入って早く寝よ!!
僕に背を向けて寝ている昴を一度確認から、行動を開始した。
今日はたくさん走ったからなのか、ぐっすり眠れるなー。
眠るまぎわにそんなことを思いながら、眠りに落ちた。
暗い暗い闇の中を僕は走る。
うしろから『誰か』が、ずっと追いかけて来る。
「く、来るな!!」
叫んでも近付いて来る、『誰か』………追いつかれたと同時に、足に激痛が走る。
「痛い!!蹴らないで!!僕の足を取らないで!!」
足がもがれるような感覚、それでも這いずるように、『誰か』から逃げる。
しかし、次の瞬間『誰か』は僕の足を蹴る姿が見えて…悲鳴を上げた。
[勝ち□]
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