喚ばれてみれば…
14.本番開始?
死んだ目をした人間と龍人が2人。
大真面目だが、他の者が聞けば具体的過ぎて敬遠してしまうこと必然のことを平気で話している者、2名。
計4名は同じ空間にいるのだが、2対2であからさまに顔色が違う。
そして、話しは佳境に入るのだが、話しだけで終わるはずはなく…。
「うむっ!それでは、まずは圭とセレシュティスは服を脱ぐのじゃ!!」
「では、私は圭の肛門を解かす薬を持ってきます」
「「え゛っ!?」」
黒姫巫女とダウリートの言葉に、事前に聞いていたとはいえ、現実的に本番まで指導されるのは驚きを隠せない、圭と白龍王。
本来なら憎むべき人間…などと白龍王はおもうところであるが、ここは2人して「どうしよう…」と、目線で会話できるほど気持ちが同調してしまう。
「は、白龍王様、あのー、できれば、本番はそのー…」
圭は顔を赤くしたまま、具体的なことは話せない。
一方の白龍王も、圭の言いたいことは自分がおもうことであり、ここはきっぱりご指導してくれる2名の龍人に向き合うため気合を入れる。
しかし、気合を入れても数少ない逆らえない者2人にかかれば説得も難しいことを知るのは早かった。
「待て、ダウリート」
事務的…この場合医療行為の過程のように夜の営み云々の準備を進めているダウリートを止めるべく、白龍王は声を掛ける。
ダウリートは、この状況を面白がっている訳ではない。
人間である圭が病弱であり息子と共に人間の味方だと自負していたので、いかに白龍王と圭の夜の営みを成功させようと必死である。
なので、この場合、人形で教えるより実地で教えるべきだろう!と大真面目に考えていた。
「………」
白龍王の声にも気付かず無心で手を動かすダウリート。
その様子を白龍王は大きくため息をつき、もう一度ダウリートを呼ぶべく口を開けるが、ここで黒姫巫女の声に止められる。
「セレシュティス、ダウリートに問うよりも、おもうことがあるのならわらわに言うがよい!ダウリートは準備に忙しのじゃ!」
なぜか、ニヤニヤ笑いながら話す黒姫巫女は、この状況を面白がっているようにしか見えない。
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