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うさぎの初恋
◇38.奉仕活動。

 ウサギ親衛隊達に囲まれ夢のような時間を満喫し、更に悪魔(※ネコ)の死徒(※使徒)と格闘をした、翌日。

 生徒会会長命令?…兎に角、朱里の宣言の元なぜか、ぼくまでトイレ掃除の奉仕活動がを言い渡された。

 まぁ、ぼくだけじゃなくて…。

 朱里の親衛隊とか長耳先輩の親衛隊とか、あと、ワンコ2匹(ゆり&育義)の親衛隊とかも言い渡されたけど、その全員が現校舎&旧校舎(現在、部室&同好会棟)の清掃。

「なんで、ぼくが!?」

 と、激しくぼくは何もしてない!と反論したのだけど、雄介と珍しく朱里にもメチャメチャ怒られて、あえなく撃沈した。



 悪魔の死徒に投げつけた小麦粉が原因で、『粉塵爆発』が起こったとかなんとか…説明を一応聞いてはいたけど、もうすでに、帰宅時間は過ぎてたし、ぼくは家のウサギの『殿』のことで頭がいっぱいだったので、あまり聞いてなかった。

 要するに、今度から粉ものはむやみやたらに撒かないっということでいいのだろうか?

 ………うん、ぼく、ウサギ以外にあまり興味がないけど、了解です!



「う゛ぅーう゛、ウサギに会いたいよ〜!早く帰りたいよ〜!!」

「うさぎ!半分以上はお前の責任なんだぞ!泣いてないで、そこ磨け!!あと、そこきちんと雑巾使え!」

「…草間、もうその辺にしてやれ」

「育ちゃん、それはうさぎ君のためにならないよ!僕達まで連帯責任の枠にはめられんだから、もっと草間は言っても良し!!」

 それからも、トイレ掃除をしながらわぎゃーわぎゃー騒ぎながら、楽しい罰則時間が過ぎていく。

 ちなみに、上記発言者は、上から超不満気なぼく(うさぎ)、それをおかんの如く注意している雄介、それを見かねて宥める育義先輩、そして、最後が巻き込まれて不満いっぱいのゆり君だ。



 そうそう、ワンコ2匹の正体が判明したんだよね〜。

 キリッとしたワンコが、書記で3年の城ケ崎育義先輩で、チャラっとしたワンコが会計で1年の里美ゆり君だ。

 正体が判明したからには、あとはウサギの種類に変換でも…と思ったけど、ここでなぜか雄介に止められた。


[*の後退]の前進*]

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