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うさぎの初恋
◇34.うさぎ休憩中。

 ガラッ!!

 前振りなどなく、旧校舎家庭科室に飛び込んで来たのは…。

「「「好野隊長、大丈夫ですか!?」」」

 変な格好の人達………どうやら、ネコ達の仲間みたい。

 先ほど、ネコの台詞に怒りを覚え、再度小麦粉を手づかみで投げつけようとしたが…届かず。

 雄介に「やめとけ…」と言われたので、ぼくは『モコモコウサギぬいぐるみ』を抱きしめて休憩中です。

 うしろから朱里が抱きついているが………まぁ、今ぼくも忙しいし(ぬいぐるみいじくり中)、ほっとこう。



 ネコから離れたので、ちょっと余裕ができた。

 なので、家庭科室内の今の様子を窺う。

 ネコは見たくないから、そちらは見ないけど、声からして長耳先輩が怒っているらしい。

 長耳先輩、そのままそのネコを家庭科室外…いや、地の果てに捨てて来て下さい。←※うさぎは『ネコ』と言っていますが人間です。

 とりあえず、ネコ問題は解決っと…。



 あとは、ぼくを眺めている雄介。

 何やら、恨みがましい目をぼくに向けているけど、スルー。

 なんでそんな目を向けられているか原因わからないし、聞いたら聞いたで何やら説教されそうな雰囲気だからね。



 ついで、視線を別なところに向けると…うんん?何やら見かけない2人を発見!!

 体格の良さそうな人とチャラチャラしてそうな人………ウサギの種類でいうと、というか、大型のワンコと派手なワンコが動きまわっているようにしか見えない。

 さっきのネコ騒動で、ぼくのウサギ回路が少し壊れたようだ。残念。

 その2匹のワンコはなぜか気絶しているウサギ(各親衛隊)を確保し、家庭科室外に運び出しているようだ。

 原因不明ながら(※うさぎのせいです)、ぼくもお手伝い………ダメだね。

 ぼく力ないし、今うしろで子泣きじじぃになっている朱里がいるから動けない。



 こんなそんなで、ぼくはウサギ(各親衛隊)達が運ばれる様子は、眺めているのだけど…。

 そのうち、ネコ側から騒動の声が高くなり、それだけではすまない事態となる。


[*の後退]の前進*]

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あきゅろす。
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