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うさぎの初恋
◇25.ジャンピング土下座。

◇◆【親衛隊の会話】◆◇

「て、ことはさぁー、朱里会長はその時うさぎ君に惚れたとか?」

「PC同行会の情報としては、その当時、兎三山会長はかなりその『女の子』探しに躍起になっていたそうだから、その可能性は高いと思うね」

「きゃ〜、運命の出会いだね!」

「でもそれより、このあとの展開をなんとかしないと……」

「「「今頃、兎三山(朱里)会長は、大変お怒りだろーな…」」」

 今更ながら、自分達の浅はかな行動に涙が出る状況である親衛隊である。

◇◆◇◆◇



 状況説明をするならば、うさぎに制裁の実効部隊として活動しているのが。

 1.兎三山朱里会長親衛隊/くノ一同好会 3名

 2.里美ゆり会計親衛隊/ラクビー部 全て(現在この場にいるのは、5名)

 3.城ケ崎育義書記親衛隊/書道部同好会&PC同好会 全て(現在この場にいるのは、8名)

 ここで記されていない、立川長耳副会長親衛隊は、裏で操っていたのであって姿は見せていない。

 と、いうことで、この場にいる、少数ではあるが1・2・3番の親衛隊の次なる行動は、おのずと決まっている訳で…。



 ぼくは見た!!

 見事なウサギジャンプを!!そして、その後に耳を垂れ下げ涙目になるその愛くるしさを!!

 なんて可愛いんだ〜!!っと心で絶叫中なのだが、なぜかその後の謝罪はよくわからない?

 ※↑上記の状況説明………親衛隊はジャンピング土下座発動中!



「「「ごめんなさい!!騙されていたとはいえ、酷いことばかりして、ごめんなさい!!」」」

 うん?ぼく何か酷いことされたかな?

「「「それと、図々しいお願いだけど、うさぎ君から、どうか兎三山(朱里)会長に穏便にとりなしてもらえないかな?」」」

「『穏便』って………もしかして、朱里はウサギさん達のことをいじめようとしているの!?」

「「「いやいやいいやいや、それは違うくて!!」」」

「うぅおぉーーー!!大丈夫だよ、ウサギさん達!ぼくがちゃんと朱里がいじめないか見張ってあげるかね!!」

「「「………(だから、違うって!!)」」」



 うさぎは何やら違う方向に間違えてはいるが、とりあえず、朱里をどうこうできそうなうさぎがこちらの味方なら…。

「まぁ、いいよね」

「うん…とりあえず、間には入ってもらえそうだし…」

「「「それにしても、うさぎ君はいつになったら、ボク等を人間扱いしてくれるのだろう?」」」

 親衛隊はある意味違う方向で、今後、うさぎに悩まされる状況になるのだが…。



 と、この時、ガラリっと家庭科室の扉が開く。


[*の後退]の前進*]

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あきゅろす。
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