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うさぎの初恋
◆15.うさぎの行方。

 ピィーーー!!

 風間が窓を開け指笛を鳴らすと、どこからともなく一羽のオウムがバサバサッとこちらに近付いて来る。



「朱里、風間君は何をしているのですか?」

 なんとなく、一番の奇人変人の親衛隊はここ(くノ一同好会)だと長耳に言われているみたいな気分。

 いや、俺を見る城ケ崎先輩と里美も同じような感想なのか、憐みの視線を向けられている。

 コメントとしては、そんなの風間に聞け!!と激昂したくなるが、うさぎの安全を考えるとそんな訳にもいかず、俺は行きたくない!っと叫びそうになる足を叱咤し、風間に近寄る。



「風間」

 名を呼ぶと、風間の掌にある紙がクシャリっと音を立てて潰される。←ちなみに、オウムは肩にとまっている。

「ふっふふふふふふふふふ………よ、よくも〜好野ぉぉぉぉおお〜〜!!」

「「「………(平凡君のはずなのに怖い!!)」」」

 俺+生徒会役員で思わず、ガタブル震えてみるが、次に振り返った風間はいつもの平凡顔でニコリっと笑い。

「すみません、朱里様。どうやら、副会長親衛隊隊長の好野君にボク等のことがバレたみたいで、出し抜かれてしまったようです」

「「「………」」」



 さすがに、長耳のところの親衛隊と聞けば、なるほどと思うしかないが、より事態は最悪だと頭を抱えたくなる。

 しかし、風間の台詞はまだまだ続きがあり。

「うさぎ様の行方も発見しましたが………」

「何か問題でもあるのか?」

 どこかに閉じ込められている?

 いや、それよりも制裁を受けて暴力など奮われているのかと危惧するが…。

「えっーと、詳しい情報はまだですが、どうも旧校舎の家庭科室に向かっているようで」

「家庭科室?」

 俺の疑問に風間は、「詳しいことは次の伝書オウムでわかると思います」と、言うが、制裁場所がなぜに家庭科室なのか?

 疑問いっぱいのまま、うさぎの親友の草間と合流したのち、旧校舎に足早に向かう。


[*の後退]の前進*]

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