4 数日後 「Σあ!?」 「あ…」 たまたま1年生教室を通ると、奴がいた。 「な…なんで…お前が…うちに…」 「…はぁ?」 パニックになりつつよく見てみると立海の制服は制服でも、女子の制服だった。 しかも、前は帽子を被っていてよく分からなかったが、良く顔を見ると、越前に似ているものの、女の顔立ちだった。 「お…女…」 「クスッ。こんにちは、先輩?」 バカにしたように笑うと 颯爽と切原の隣を過ぎていった。 「ちょ、っと待てよ!!」 切原の言葉に立ち止まり、ゆっくり振り返って切原を見据える。 「なんですか?」 「…あ…あんたの名前!!」 「…衿仲夏矢。」 「衿仲夏矢…」 「りょーまは私のいとこですけど。」 「Σえ…」 「今度は間違えないで下さいね。」 それだけ言い残し、夏矢は去っていった。 呆然とした切原を残して。 [*前へ][次へ#] |