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宝物♪
☆クラス替え(まはるさま)
「もーすぐクラス替えだな…」
クソレのその一言に、花井は複雑そうな顔をする。


「なんだぁ、クラスに別れたくない奴いるのか?」
俺が聞くと、二人で俺をじーっと見て来る。


「なんだよ…」
俺変な事言ったかな?

何も言わずに俺を見てくる二人に、何か嫌な空気を感じた。

そんな時にバタバタと走る音が聞こえた。

「阿部ー」

いつも通り走って来て俺にダイビングしてくる田島。


「痛いっなー」
「あれーみんなどうしたんだ?」
「俺の事は無視かよ」


さっきの嫌な空気を感じたのか…流石だな野性児。



「んー、もうすぐクラス替えじゃん。なんか寂しく感じてさ…阿部と別れるかもだし」
チラッと俺を見てくる水谷。
花井までなんなんだよ?



「俺だったら部活で会えるからいいだろ?」
「阿部は分かってないよね〜」
「ああ」

「何がだよ!」


二人で納得してるのがムカつく。
でもいつもは、察知する田島が珍しく首を傾げた。



「クラス離れるのって嫌なのか?俺は離れたって萌えるけどな〜」


意外な答えに驚く俺ら。
「離れて…燃える?」



思わず声に出してしまった俺にニコニコしながら答える田島。



「偶然あった時、見掛けた時って嬉しくねぇか?」
「あ〜」
「まーなっ」



何故か赤くなって納得する二人。
すると、調子に乗ってあの馬鹿が
「それに違うクラスの方が授業抜け出せる「田島!何か用事があるのか?」」

俺が言葉を遮ると田島はニヤリと俺に笑いかけて来る。
あー、判りましたよ。



俺の表情を見て確信したのか、俺の手を繋いで引っ張る。


「阿部借りてくね」


二人の返事を聞かずに田島は俺の手を引き教室を出る。








授業中なので使われる筈のない部室に、重なる二つの影。そして重なる唇。


「何が、お前を、興奮させたんだ?」
息が整わないまま、俺の服を脱がしに掛かる田島に聞く。


「俺はゲンミツにいつも隆也に興奮してるよ!でも、モテる恋人に嫉妬かな?」



訳の分からない事を言って、胸を口付けながら下を手で探る。


「なっ何が、だよっあっ田島、一緒には、やめろっあっやだぁっ」
「隆也、悠一郎だろ?」
田島が名前呼びをしたがるが、まだ何か照れるのであって…
田島のオープンな性格のせいだよな。絶対。



「二人の時は言ってくれる約束だっただろ?」
そう言って、いきなり窪みに指を二本入れて来た。


「一緒に触るなってひゃあっ、いき、なりっあっ」

いきなりなのに、クチュクチュと音をたてる。
「いきなりなのに、随分とほぐれてるじゃん。もうイレるな」
「!?無理だって、やっあっやだっ………」

ズププッ

俺を持ち上げて、指を抜いたと同時に下から大きくなったソレを入口に当てる。そして俺を持ち上げてた手を背中に回す。
「ひぃっ、やぁぁーーっ」


重力に従って一気に入って来る田島自身が、大きくてキツく深くて堪らなくなる。
結合部を指でなぞられビクッとなる。


「やあっ、触るなっ」
「血出てないか一応確認、しとかないとねっ。それとも指も入れる?」

「くっぅ…や、めろよ」
「隆也、締め付け過ぎっだから無理っぽいな。結構ヤバイから動くからな」
「ばっ、あっ、やっー」

パンパンパンパンパン、パッンと激しく的確に良いとこばかり突いてこられて気が狂いそうになる。


「た、じまっもう、イッ」
「悠一郎だってっ」


そう言って根元をキュッとキツく締める。

「!?なっ」
ニッと笑って来る。


「なっ………悠一郎…頼むから、手っ離して」
自分の限界に耐えられない。
俺が言った後、深く深く息が苦しくなる程に口付けて来ると同時に手を開放する。


「隆也、顔が真っ赤。一緒にイクなっ」


そう言ってキツく抱き締めて、足を肩に乗せて激しく突いてくる。

「あっ、悠、一郎、はっげし過ぎっもうっー」
「俺もっ、クッ」
「クッあぁーーーっ」

ほぼ、同時に欲望を吐き出した。
お腹や顔や中に熱いのを感じながらも激しさにぐったりしてる俺を抱き抱える。



「隆也、このまま終わったらもったいないよな」
「えっ!?」
直ぐに元気になった田島に、否定する間もなく激しくやられるのだった。






「お前、いい加減離れろよ…」
もう一回されて、またしそうな田島に
「部活出来なくなる」
って言ったら流石に止めてくれた。
後処理も服もちゃんと整えてくれたが、一向に抱き締めた腕を離そうとしない。
いつも終わった後はそうだけど、学校だしそろそろ授業でねーとな。次の授業からは出れそうだし。


「俺、クラス別で良かったかも。一緒のクラスだったら自重出来そうにないもんな。離したくねーもん」
そう言って猫みたいに頬をすり寄せてくる。



「…ちょっと待て、お前あれで自重してるのか?」



休み時間の度に、大声で叫びながら飛び込んで来る。
抱き付いて離さない。
大声で「好き」とか、言いまくる。
セクハラまがいをしまくる…など


これで自重?





ぶるっ、寒気がして来た。
「隆也、どうしたんだ?」
「次もクラス離れるといいな…出来たら1組と9組くらい」
「こうやってしまくるのもゲンミツに燃えるしな」


勘違いして、ホッペにチュッチュッしてくる。もう言うの疲れた。


「田島、さぼったの何の教科?」
「えーとっ、数学と英語?」



「約束したよな?さぼってもその倍勉強するって。花井とかも呼んでみっちりしないとな」
「隆也だけでいいよ〜」

「勉強しねーだろ?」
「流石、分かってるじゃん」
そう言って頭を撫でてくる。
なんかムカつく。

「…俺は教えねーからな。西広に頼む」


「えーっ!!冗談、冗談だって」
「俺は疲れたから休む、三橋が泣くから部活はするけどな」
「三橋はゲンミツに狡いよな…ってか今日するのか?」




拗ねてる田島の暖かい腕の中で、チャイムが鳴るまで大人しくしてやるのだった。

勿論、勉強は教えない。今日はな。

       end

 

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