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リクエスト小説
接触禁止令(4300Hit 春さま)

「阿部、ちゅうしてい?」
「嫌だ」
「ぎゅってしてい?」
「ダメ」
「…触ってい?」
「断固拒否!!」



接触禁止令



事の起こりは昨日の昼休み。
その時ちょうど恒例のエロ話で盛り上がってて。…タイミングが悪すぎたんだ。『阿部がどんな顔してイクか』を熱く語っていた時に、まさか背後に本人がいるだなんて思いもしなくてさ。

…悲惨だった。
机が吹っ飛ぶのもお構いなしにオレに飛びかかってくる阿部を、泉と浜田とが必死に止めて何とか事なきを得た。
でもそれ以来、阿部は触れさせてくれない。今日は休日なのを良いことに阿部の家に押しかけて、ひたすら土下座。

「阿部〜…」
「そんな顔してもダメなもんはダメ」

このやりとりを何度繰り返したかわからない。かれこれもう丸一日阿部に触れてなくて、欠乏症になりそうだ。今もこんなに近くにいるのに…。

「阿部、ごめん…オレが悪かったから許して…!」

じわりと目に涙が浮かぶ。
あぁ、やっぱダメだ。キスしたい。抱き締めたい。――触れたい。

泣き出したオレを見てさすがの阿部も驚いたのか、慌てて駆け寄ってきて宥めるようにオレの背中を撫でる。

「あ。」

思わず自分から触れてしまったことでバツが悪そうに顔を歪めた阿部を見て、オレは思わず吹き出してしまって。

「ごめんね、阿部。」
「…反省したか?」
「うん…仲直り、しよ?」

耳元で囁くと、オレは静かに阿部を押し倒した。





「つーワケで、心配かけてごめんなー!」

日付変わって昼休み。
9組の教室で、迷惑をかけた三人にもちゃんと仲直りの報告をした。

「良かった ね、田島君…!」
「今度から気をつけろよ〜?」
「ったく、とんだとばっちり食っちまったじゃねーか」
「はは、悪かったって!しかし…可愛いかったなぁ、昨日の阿部!二人だけの秘密なのに…なんて泣くんだぜー?」
「た、田島君…!」
「んでさ、本当はずっと触ってほしかった…なんて」
「おい、田島…」
「え?」

ふと顔を上げると、三人の青い顔。それまでの和気あいあいとした空気が一気に凍りつく。嫌な予感がして、恐る恐る振り返ってみた。


その先にいたのは……




*END*

______20080316
田島様死亡(笑)何か最近ギャグに走ってるような;しかも微妙に裏っぽくてすみませ…!ちなみに、阿部は三橋に用があって9組にいたんです。
春さま、リクエストありがとうございました!

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