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リクエスト小説
☆君=オレのもの(700Hit 虎太郎さま)

「なぁなぁ!皆さ、何をオカズにしてるー?」

恥ずかしげもなくこんな話題を振るのは決まって田島君だ。
そして、その場にいた全員の答えが満場一致で“阿部君”だったことを、阿部君は知らない。



君=オレのもの



監督と話し込んでいた阿部君が部室へと戻ってくると、オレたちは一斉に目を逸らした。チームメイトの夜のオカズにされていることなど全く知らない阿部君は、泥だらけのユニフォームを着替えるべく脱ぎ始める。うっすらと残る痕が痛々しい。

「阿〜部っ!これ痛くないの?」
「…っ!くすぐった…っ」

駆け寄った田島君は阿部君の肩をがっしりと組んで、脇腹にある痣をツンツンとつつきながら笑顔で問いかける。

「あ、べくんっ!」

あまりにも二人の身体が密着していたから、オレは持っていた上着を少し乱暴に阿部君の身体に被せて、露出していたその肌を隠した。それはもう衝動的に。


***


皆が帰った後、当番だったオレは残って部誌を書いていた。沈黙が支配するその部屋では、阿部君が帰り支度をする音だけが響く。

「……三橋、機嫌直せって」
「ただでさえ狙われてるのに…阿部君は無防備 なんだよ…」
「…悪かったからさ」

小さく呟いてオレの頬にそっと触れる。誘うように口付けてきたから、オレは立ち上がって阿部君をロッカーに押し付けた。

「もう、裸 禁止だからね」
「…着替えらんねーじゃん」

無茶苦茶なオレの発言にクスリと笑いながら答える。…本気、なのになぁ。
わかってないみたいだったから、オレは阿部君の脇腹を緩やかに撫でながらもう片方の手でベルトを外し、ズボンと下着を下ろして直接阿部君自身を握り込み、強く扱いてみる。

「…んっ、三橋…っ」
「ダメだよ、皆の前でそんな声出しちゃ」
「は…ぁあッ!や、」

ぬるぬると溢れてきた先走りを阿部君の後孔に塗り付ける。指を押し込んでゆるゆると動かしてみると、みるみるうちに熟れて緩んできた。
性急にズボンを下ろし、露になった屹立している自身を阿部君のそこに宛がうと、ゆっくりと飲み込まれていく。

「あ、やぁっ!三橋、ちょっと待っ…ぁあんッ!」
「はぁ、阿部君…気持ちいい…?」
「…イイ、からぁ!」

淫らに腰を揺らす阿部君を強く突き上げる。イイところを何度も擦られて高い声を上げながら善がる姿を見ると、果てのない独占欲が頭を擡げる。

「も、イク…っ!」
「ぅ、あぁっ」

阿部君が達すると同時に起こった強い収縮に、オレも阿部君の中に思いきり白濁を吐き出した。

――余韻に浸る。こうして彼を抱いた後は、罪悪感に苛まれながらも幸せな気持ちになれる。オレのものなんだって実感できる。
そんな想いが表情に出ていたのか、阿部君は呆れたように笑ってオレの頭を軽く小突いた。

「オレだって男なんだし、そんな心配しなくても大丈夫だって」
「…うん。でもやっぱり、裸 は…」
「まだ言うのかよ」
「う…」

阿部君がやれやれと肩を竦める。その横で、オレはただただ縮こまるしかなかった。

…わかってるよ。無理を言ってるってことくらい。
でもお願い。もうちょっと自覚を持って。
どんなに君が皆から愛されていたとしても、他の人になんか絶対に渡してあげないんだから、ね。




*END*

______20071127
何だかよくわからない話になってしまった…。ちょっと強気でヤキモチ妬きな三橋です。甘要素は一体どこへ!?むしろ三橋がSっぽくなっているような…;ちなみに裏はさらりと流してください…(笑)
虎太郎様、リクエストありがとうございました!

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