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03.優しい副隊長


こういう時は、どうすればいいのだろうか。
隊長に相談…?
いや、多忙なあの方に更なる問題を抱えさせてはいけない。

帰る所もない、ガルドも持っていない、そんな人間を放り出す事もできるはずはなく。
どうしたものかと悩む横で、慣れ親しんだ家にいるかのごとく私が作りかけていたコーヒーを飲む女。

もう何も言う気になれない。
図太い奴だとか迷惑などという感情より、呆れて物も言えないというか。
ああ、どこにでも馴染める性格なのかと納得してしまう独特の雰囲気を出している。

だからと言って異世界からきました置いてくださいに、はいわかりましたとは返事をしがたい。

「…隊長に言うしか…」
「ほぶ?」

一人のつぶやきにどこから見つけたのかパンを頬張りながらこちらを向く。

「なんだそのパンは」
「ソディアさんちのキッチンにありましたー。ごめんなさい、お腹すいて死にそうだったので頂いてます」
「先に言え」
「もらってもいいですかーって聞いたら頷いたので」

考え込んでいて上の空の時だろう。
なんというか、先程と同じく怒る気にもなれない。

「なまえ」
「はひ(名前呼ばれたー!!)」
「隊長に、会いに行こう」

会って、聞こう。

帰る方法がわかるまで、"保護"してもいいか。



「(パンとかパンとかコーヒーとか勝手に飲食したから罰される…!?)」
「(私の給料で服や下着や…)」
青い顔になるなまえをよそに剣を構えなおし隊長に会う準備をする。





相変わらず短い。
やっとでてくるフレン!
そろそろなまえさん視点に切り替わります。
20100105

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あきゅろす。
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