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01.お邪魔します


目の前に現れた女に、動揺を隠せない。

寝ているように見えるが演技かもしれない

短剣を構えたままそろりと近づいた。


「おい!」

呼んでも返事はない。
でも近づくのは警戒を弱めない。すると、もぞりとその女が動いた。

「…んー?」

目を擦りながらむくりと起き上がりこちらを見てくる。
こちらを見て大きく開いた目に、驚いているのはこっちだと言いたい。


「え、え?ソディア…さん?」

「なぜ、私の名前を…!?」

突然名前を呼ばれて驚きを隠せない。

会ったことも見たこともない。
私は目の前の人物の名前なんて知らないのに、なぜこの女は私の名を呼ぶのか。

「あー…えー…?」

「お前は、誰だ」

「えと、なまえです」

「違う!何者だと聞いている!」

名乗ったなまえという女。
名前はわかった。それよりもなぜここにいるのか、何者なのか、そちらの方が知りたい。

しかし「うーん」や、「あー」しか言わない彼女にイライラは募る。

「えっと…信じられないかもしれませんが…なんか異世界から来ちゃったみたい、です」



信じられるか、そんなこと





「私をここに置いてください!!」
「は!?」





フレンに会えるのはいつだろう…
20100104

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