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00≫≫2nd SEASON
覚悟を決めろ!
(ティエリア+ライル)



彼の部屋をノックも無し(もちろんロックは勝手に解除)で中に入って、驚く彼をベッドに押し倒した。

仰向けになって目を丸くする彼にのしかかり、真上から見下ろす。
逃げられない様に、全体重をかけて。

「何してんの、あんた…」

「あんた、じゃない。ティエリアだ」

真っ直ぐにあの人と同じ色の瞳を見詰めて言うと、その目は微かに揺らいだ。


この男は名前を呼ばない。


『なぁ』『おい』『あんた』―――そんな言葉で濁して、口の悪い振りで名前を呼ばない。

その理由がソレスタルビーイングに情を移したくないからだと気付いたのは、裏で何かやっていると知った時。

それを問い詰めるつもりは無いし、ソレスタルビーイングを仲間だと思いたくないならそれを強制するつもりもない。

だが、名前を呼ぶ程度で揺らぐなんて………ずいぶん可愛いじゃないか。


僕がこの男を『ロックオン』と呼ばないのと似たようなものだと思った。

この男をロックオンだと受け入れてしまえば、あの人を忘れる事になるんじゃないかと、半ば意地になっていた。


だけど―――なぁ、お互いそろそろ覚悟を決めようじゃないか。


「な、に…」

明らかに狼狽する彼に、僕は追い打ちを掛ける。

「ティエリア、だ」

「………っ!」

さあ、呼べ。
その声で、僕の名前を。

「ロックオン、僕を呼べ」

「…っ、ティ…エ―――…」

さあ、覚悟を決めろ!

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