苦手、次は好き?(日岳)
今日の練習は、部員をシャッフルしてダブルスを組むらしい
「ペアは、不公平にならないようにくじ引きねー」
滝が、缶に入ったわりばしを持ってくる
「同じ印同士の人がペアだよ。じゃあ、みんな引いて」
「……向日さんとですか」
「なんであからさまに嫌そうな顔すんだよテメェ!」
正直、この人は苦手だ
なんというか、ウマが合わないというか
「まぁいいや…。よろしくな日吉!」
「はい…」
そんなこんなで、今日の練習がスタートした
しかしペアを組んでみれば、なかなか息が合っているらしく
結構な試合で勝利を収め、結果はなかなかなものであった
部活も終わり、帰路につこうとした日吉は、向日に声をかけられた
「日吉!お前とのダブルス、けっこう楽しかったぜ!」
「あ、ありがとうございます…」
日吉の手を掴み、ニコッと笑う
ちょっと意外だった
楽しいと思ってくれるなんて
「またダブルス組もうな!」
「え…」
向日はそう言うと、走って行ってしまった
向日に掴まれた手が、熱い
心臓の音もいつもより、心なしか速い
(………ま、まさか)
君に恋する5秒前…?
(どうしてくれるんですか…)
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日岳か…?
というより日吉が岳人に惚れるまでですね…
日吉視点が多いと気づいたこの頃←
そしてまたもや滝さんが出るのは、私が滝さん大好きだからです
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