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年賀企画椿姫様へ (豪吹)

※風丸と染岡がいるのは仕様です^^
※出張ガチ向居(笑



†豪吹








「はい、豪炎寺くん、あーん」
「……むっ」
「おいしい?」
「ん……あぁ、美味い」
「よかったぁ…!」
「だが、一番はお前だな」
「えっ」
「吹雪が一番美味しい」
「もうっ……恥ずかしいよ…!」

「お前らが一番恥ずかしいよ」

昨夜はこれを見てから寝た。









イナズマキャラバンの一日は瞳子監督のセットした目覚ましから始まる。


「ふあぁぁ……朝か……おーい起きろえんどー……」
「………………やだ」
「は…?」
「頼む風丸……俺の体、あっちに転がしてくれ…そしたら起きるから……」
「何いってるんだよ……今目が覚めてるなら起きればいいじゃないか」
「だって、今目ぇ開けたらアレが見えるんだよ」


寝ぼけなんて思わせないようなしっかりした声で話せるくせに、円堂はきつく目を瞑って開けようとしない。
なのにゆっくりと震えながら上げられた手はしっかりと前を指していて、その先のものを見た俺はげっそりしながら納得して円堂の体を反転させた。


「吹雪、朝だ」
「ん……うぅん……」
「吹雪……いつまでも寝てるな。襲いたくなる」
「あ、ん……ごう、えじく…」
「朝からお熱いねっ☆」
「やめてくれ立向居、俺でアフレコしないで」


朝っぱらから吹雪を脱がしにかかっている豪炎寺を止めにいった一ノ瀬がさっそく泣きそうだ。
これももはや名物化しつつある。

……とりあえず豪炎寺、吹雪の肌を撫でるのやめようか。



イナズマキャラバンの朝食は秋達が作ってくれる。
今朝は魚と味噌汁とおにぎりだった。


「おにぎりうめー!」
「こら円堂!ちゃんと大人しく食べろよ」
「でもこうでもしなきゃ俺あのオーラに耐え切れねぇもん」
「は?………あ……」
「…………………………………はぁ……」


ピンクの頭に似合わず負のオーラを出しまくる染岡がそこにはいた。
そしてその染岡の隣には吹雪がいて、更に吹雪の隣には豪炎寺。
吹雪をサンドする形で座っている。

染岡の負オーラを出させる問題はその二人だ。


「吹雪、食べるな」
「ふえ?」
「骨がある………ほら、取れたぞ」
「ありがとう、豪炎寺くん……あ、豪炎寺くんもご飯粒ついてるよ」
「どこだ?」
「とってあげるね。んっ…」
「………………………」


見るな染岡、今の二人のイチャイチャを見れば見るほどお前は闇に堕ちてくんだ!
吹雪もご飯粒を口で取るなんて爆弾を落とすんじゃない!
立向居がやりたがっちゃって綱海がピンチだ!


「見ちゃいけません、大人しくしてなさい……………真似しちゃいけません」
「えっ」


朝から子供(円堂)に悪影響すぎて涙が出そうだ。



イナズマキャラバンの練習は午前中にある。
まずは準備体操、もちろん二人一組だ。

………が、健全な中学生にこの準備体操の時間は酷だ。


「うんっ………や、あ…っ」
「力を抜け、吹雪」
「むっ、むりだよっ……やあぁっ…!」
「くっ…吹雪…!」
「痛いよぅ……やめて、豪炎寺くっ……んっ、ぁ、ぁ……!」
「吹雪の堅い体を無理に曲げるのやめろ豪炎寺ィィィ!!」


違う、ここは裏ページじゃないんだ!
吹雪の痛がる声がエロいからって押し曲げすぎだぞ豪炎寺!
ほら鬼道も顔真っ赤じゃないか!
こら円堂、凝視するな!
あぁもう誰か染岡にティッシュ!
ティッシュ――――ッ!!



イナズマキャラバンの移動は昼から夕方にかけてになる。
無理矢理テンションを上げたかのようなバカ騒ぎが止まないのは、とある一角をごまかすためだ。


「いいなぁ豪炎寺くん、僕より手おっきいや」
「そんなに良いものか?」
「羨ましいよ。僕は小さいから」
「それぐらいがちょうどいいさ。抱きやすいし撫でやすい」
「そうなの?」
「あぁ。それに俺が大きくなるのは吹雪のせいだぜ?」
「もっ、もうっ!豪炎寺くんのばかっ!まだ昼間だよっ」
「……………………」
「……あー……その…染岡、俺の隣に来るか……?」
「…………おう」


イチャつく二人の側から鬼道が染岡を隔離した。
吹雪は染岡が名残惜しいようだが、豪炎寺がキスをしたらすぐに機嫌を直した。
…………な、泣くなよ染岡……!



イナズマキャラバンの夕飯はやっぱり秋達が作ってくれる。
今夜はカレーだ。
ちなみに染岡は事前に壁山サイドに避難済みだ。


「はい、豪炎寺くん、あーん」
「……むっ」
「ふふふっ、豪炎寺くんたら子供みたいだなぁ」
「そうか?体は子供じゃないと思ってるぜ」
「し、知ってるよ、そんな……ことっ…」
「吹雪さああああああんっその話をもっと詳しくっ!!」
「落ち着け立向居!ここを裏ページにするわけにはいかないんだ!」


なんだろうこのデジャヴ。
がんばれ一ノ瀬……!



イナズマキャラバンの夜は意外と早い。
今日も今日とて塔子をバス(円堂の側)から下ろすのは大変だった。
そして豪炎寺と吹雪はいない。


「なぁ風丸、さっき豪炎寺が吹雪を連れてそこの茂みに入ってったんだけどあいつら寝ないのかな?」
「俺が手取り足取り腰取り教えてあげますよ円堂さぁん!」
「まだ気にしなくていいんだ円堂。ていうか一ノ瀬ぇ!立向居保護しろ!」
「夜は勤務時間外だから……ごめんねっ☆」
「勤務!?」


結局二人は深夜に帰ってきた。
何をしてきたのか、気にしたら負けだ。



そして、朝。




「吹雪………朝だぞ」
「……むぅ…」
「……起きないと襲「お前らもう隔離しろぉ!!」






イナズマキャラバンのバカップルは甘すぎて砂糖を吐きそうです。








―――――――――――――
変態でごめんなさい……笑



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あきゅろす。
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