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稲妻
狼伝説※ (豪吹R15)


※R15

†豪吹










「………ん………っふぅ…」


鼻にかかったかのような息遣いがすぐ耳元に聞こえる。

めったに外に晒すことのなかった白い首を撫でてみたり、キスをして舌を這わせてみたり、あるいは強く吸い付いて赤く跡を残したりと、念入りに責め立ててやると消え入りそうな悲鳴が上がった。
いやいやと首が横に振られるのも構わずに胸へ舌を下ろしていけば、ぽろりと涙が一粒、吹雪の頬を伝った。
(そんなによかったのか)


「やだっ……ごうえんじ、くんっ………これ、これ外してぇ……!」
「駄目だ。引っ掻き癖が治るまで外さないって言っただろう?」


つい最近まで首に巻かれていたマフラーで吹雪の両手を縛り、頭上に固定。
泣かれると面倒だから、噛みつくように深くキスをした。

逃げる舌を追いかけて絡め取ると、まるで弱った獣を追いつめているような気がした。






「やっぱりそれは、首輪じゃないか?」


情事後でただでさえもタレ目な瞳をとろんとさせた吹雪が、意味がわからないというように軽く首を傾げた。
間違った完璧にこだわっていた頃は、たとえ行為の最中といえど外したがらなかったマフラーを今は両手で弄んでいる。

以前に比べてわずかに跳ね上がった後ろ髪を揺らして、吹雪は俺に向き直った。


「これ、マフラーだよ?」
「あぁ、そうだが………そうじゃない。ただのマフラーでも、それはお前にとっての首輪だったんじゃないか?」
「首輪…………まさか今度は僕に首輪つけろとか言わない…?」
「お望みならたっぷり可愛がってやるけど?」
「いえ結構ですっ」


さっとマフラーに顔を埋めてそらされたけど、赤く染まった耳までは隠しきれていない。
きつく縛りすぎてしまったのか、手首にうっすらとついた赤い跡が今更になって痛々しく思えた。
それに興奮する俺も相当なもんなのだが。


「………狼を躾るのは大変だな」
「え、なに?」
「いや、なんでも。その困った噛み癖と引っ掻き癖が治るまで、拘束は続けるぞ」
「ええっ!?やだよ、これ痛いよ…」
「躾だ。放っておくと俺の方が痛いんだ」
「ぅっ……」


吹雪の体につけた赤い跡よりも、快感にむせび泣く吹雪に引っ掻かれた傷の方が多い。
おまけにこいつは自分の手まで噛むものだから、猫というよりもまさに狼だ。
マフラーをつけていた頃は本当におとなしかったというのに。
(もしかしたらアツヤは、ただのストッパーだったのかもしれない)

猫が甘えるようにすり寄ってきた吹雪の唇を指でなぞると、あむっ、なんて可愛い声を出しながら思い切り噛みつかれた。






明日には獣用の首輪を本気で買わねばならないようだ。











―――――――――――――
61話の豪炎寺さんが吹雪に鬼畜すぎて…
狼な吹雪くんいいじゃないですか!^^
染岡くんには甘噛み程度でべたべたに甘えて、でも豪炎寺さんには甘えるけどついつい噛んじゃってお仕置き受けてればいいよ!はぁはぁ←←
え、首輪?
趣味ですけど←←←←

しまったクリスマスをアップするまで更新しないつもりだったのに!



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あきゅろす。
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