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YGO
GXログ1



†ユベル








全身を焼かれるような痛みのなかで叫ぶ名前は、たったひとつ。


どんな痛みも熱も苦しみも、必死に叫んでも届かない声のもどかしさに比べればまだ我慢はできたのだ。
一番辛いのは、彼に見捨てられること。

わかっていた、こんなもの、違うと。

けれどもそれが愛だと、彼なりの最大限の愛情なのだと心に染み込ませなければ耐えていけなかったのも確かで。
そうして最後に残ったのが歪んでしまった自らの恋情で、彼を、あの人を『愛する』ことはとうの昔にきっと忘れてしまった。

知っていた、こんなもの、愛ではないと。




(それでも僕には、君しかいないんだ)






結局最期に呼ぶ名前も、「彼」なのだ。









――――――――――――――――




†十代とヨハン





「じゅうだぁーい」

「なんだよー」

「あいしてるー」

「はいはいあいしてるー」

「愛をかんじないんだけど」

「俺もヨハンから愛をかんじない」

「だって愛してないし」

「へぇ、そう」

「十代はー?」

「………」

「じゅーだーい?」

「……なんだよ、愛してほしいのか?俺に」

「いいや」

「じゃあ、それで」

「ふーん。つまんね」

「………そうだなー」





つまり俺たち、そーゆー関係。


(あいしかたがわからない)









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