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そういえば、




お兄さんと真田君はどうなったのだろうか。

考えてみれば俺が離れた理由はお兄さんと真田君の関係を解決させるためであるわけで。

チラリと前を歩くお兄さんの背中を見るが、その雰囲気で結果を読み取ることはできない…。

万事解決されたのだろうか?
…そうであってほしい。

「……………。」

「……………。」

聞けば答えてくれるのかもしれないが、そんな勇気は俺には生憎備わってなかった。

───────死にたい、なぁ

下に俯いて眉間に皺を寄せながら心の中でそう呟く。
これからのことを考えると、本当に鬱になる。

不老、かどうかはしらないが不死なのだ。
殴っても、刺しても、水に沈めても、
すべてがすべて駄目。
確かにまだ他の方法があるのかもしれない。
思い付くので、飢餓死、老死、過労死。
でも俺は今すぐ死にたいのだ。
ソレらの方法では時間がかかりすぎる。

むしろ、まともな人生じゃないか。
それは。

真っ当に生きるなんて俺には到底できない芸当だ。











それが今この異世界という場所で強要されるかもしれない、とは思わなかった。
だから眉間に皺を寄せ苦悶をしている。
これから、がとても長く果てしなく感じる。

ついこの間まで見えていた出口も見えない。

そこで見えてくるのは自分への甘さ。

出口も見えないなだらかな道で近道を探す自分がいる。
出口も見えないその道で、ふと立ち止まって考える自分がいる。



自分がここで死ぬことに何の意味があるのか?
逃げてるんだろう。
お前はただただ自分に絶望して。
他人に嫉妬して。
在る現実をよくわかっているくせに、それを無い偶像にしたてようと必死なんだろう。
今一度考えてみろ。
お前がここで死ぬ意味はあるのか?ないのか?
死ぬ前に、お前にはもう一度やり直すチャンスが、

「名前ちゃん、着いたよ。」

「………はい。」




(なんてベタに考える自分を殺す今のボク)

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あきゅろす。
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