存在論
(外側ばかりに気をとられて君の内臓など見なかったこと。全てぶちまけて器が空になってからではもう 遅い!)




他人ばかりに自分を求める、譬え小さくも人間の業の、何とあさましき。
それでも、求めずにはおれぬのは蒼さか。
求むるからこそ。叶わぬは当然。
甘えたがりのサンサーラ。
信も偽も越えて、僕はただ、君以外を考えたくなかった!!

傷つくことと季節を恐れ、何よりも大切は矜持か。常に弁明を考える、何といじましい。
所詮は寂漠の砂時計、零れる砂に擁護は無用。
掴めぬ机上のアイロニー。
一時とて君を思って、僕の抉られたこの胸の、痛まぬ日などなかった!!


やはらかな金属
飲み下だす自由
有為転変も自然淘汰も
神よりはヒトの気紛れであろう


信仰を捨てたのは、
神の使命などなくても生きられると、
そう信じたからではないのか。

不特定多数の相手に、安堵し、永劫自己が自分であるという錯覚!何とおこがましい!
僕は愛されたく、君は愛したく、そこに意味などは在ったか?
君が唇を噛むように、僕が眼を瞑るように、ただ惰性の如く(孤独なぞまやかし!)、善悪も賢愚もなく、ただそこに存在しただけなのだ!!









(20060501)



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あきゅろす。
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