ロストウォーリア短編 子供はもう寝る時間【蒼杏】* 娘たちや息子は子供部屋で寝ている。ここには俺たちしかいない。 これはチャンスだと思い、隣に腰かける恋人に声をかける。 「蒼月…」 きゅっと相手の裾をつかみ、目線は少しそらして。 ちょっとの不安と大きな期待を抱きながら、おそるおそる想いを声に出していく。 「その…したいな?俺たちってなかなかこういうことできないし…」 上目遣いで無防備に誘う杏寧。それに蒼月が反応しないわけもなく。 「いいけどさ…声出すなよ?」 いつもより低めに囁いてくると同時に、蒼月の目つきが変わっていく。飢えた獣のように。 「もちろん」 短く返事をする杏寧だったが、内心とても不安だった。 蒼月の攻め立ては激しい。とても無言でやり過ごせるものとは思えなかった。 しかし、蒼月はすぐに杏寧を押し倒したので、後戻りはできない。 「そら…ん、ぁ…」 「…んっ」 深い口付けを何度も交わし、互いの衣服に手をかけていく。 「ま、待って…」 「ダメだ、待てない」 杏寧の制止も聞かず、蒼月は身体の下のほうへと責める手を進めていく。 「あっ…!」 腹の下、大きくなった自身の近くにその指は到達。 入り口を指でつつかれると、そのまま入れられ解されていく。 「ぐあっ…」 「声抑えろって…」 そう言いながらも指を増やし、中でバラバラに動かしたり、引っ掻いてみたりされるので、余計にこらえるのが難しくなっていく。 「ぁ、な、中、いい…」 「だろ…?」 小声で言う杏寧。それを見た蒼月はもっと煽られていく。 「…そろそろ本番、入れるけど…いいよな」 「いいよ…」 子供が見るにはまだ早い、この光景。 ―――夜はまだ終わらない。 [*前へ][次へ#] |