詩
オーバーライン 10.04.23
うるさい噂 聴きたくないから
これで８個目 聴こえたのは幻聴
うるさい奴等 みんな消え去れ
ここは箱詰め みんな狂ってしまってる
ポケットの中のカッターは
いつだって誰かに向ける事はなく
まるで自分の心の中のよう
取り出せぬ想いを溜め込んだ
うるさい噂 聴こえてきたんだ
これは初耳 決め付けられた罪証
ポケットの中のカッターは
いつだって誰かに向ける事はなく
そっと自分の身体の浅い部分
切り刻み想いを吐き捨てた
跳ね除けた 言葉と鉄格子
見上げれば青空さえも見下して
馬鹿馬鹿しい
清清しく 晴れ渡る景色に
似つかぬ感情抱いて
僕は飛び出した
ポケットの中のカッターは
いつだって誰かに向ける事はなく
そっと自分の身体の浅い部分
切り刻み想いを吐き捨てた
理不尽を 乗せて廻る雲も
見上げれば苛立ちしかこみ上げず
憎たらしくて
目に映る 歪んだ景色は
自ら招いた醜状？
僕は叫んだ
なにもかも 蹴り飛ばして中層
いつからか青空さえも届きそうな
美しい世界だ
束の間の 新世界に見惚れ
溢れる感情抱いて
僕は落ちてゆく
きっと未来（あす）はない
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