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唄ノ望希  10.02.19
いつから堕ちた
出口さえ見えない
深淵の底

輝くものは
どこにも無くて
無音の空に 嘆きは消える

嗚呼、問い掛けを叫んでみても
虚しさが巡るだけ
在るか分からぬ救いの手
求めてみても明日は来ず

闇の中鈍く照らすカミソリの刃
一瞬でもいいから 紅い光を
闇の中引き摺り出す蜘蛛の糸に
融けて 此処から連れ去って

両手に持つは
果てし無き絶望
久遠の痛み 堪え切れなくて

嗚呼、湧き上がる鼓動の在処を
手探りで探してる
そんな醜い姿さえ
誰にも映る事は無い

闇の中鈍く照らすカミソリの刃
一瞬でもいいから 紅い光を
闇の中引き摺り出す蜘蛛の糸に
融けて 此処から連れ去って

五月晴れ腫れた目蓋射し込む刻よ
一瞬でもいいから 針が周れと
願い受け入れた時計左周り
ならば この身は嘘となる

正しさ故に哭くのなら
熱持たぬ陽もまた昇らない

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