詩
旅立ちの朝 2009.09.23
旅立ちの朝は
いつか見たような景色で
あの日のままに
いつまでも過ごせたなら
あなたに逢えた それだけで
生きる理由になった
笑いかけてた あの瞳
消える事など知らず
澄んだ空が映し出した
近くて遠い記憶
走馬灯のように巡る雲
掴めそうなこの場所から
旅立ちの朝は
いつか見たような景色で
あの日のままに
いつまでも過ごせたなら
あなたに逢えた それだけで
生きる理由になった
けれどあなたは もういない
裏切ったのは未来
呼んだ声が今も響く
共に過ごした部屋で
罪刻む時計の巡る針
戻す事は出来ないから
なにもかも出鱈目に映る世界で
微笑むあなたの姿だけが唯一の真実
この手届くのなら どこへでも構わない
どうか どうか あなたの隣へ…
旅立ちの朝日
反射した瓶に想い詰め
あの日の二人
いつかまた出逢えるなら
白く煙る世界に眠ろう―
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