詩
胎動 09.08.05
擦れ違い 噛みあわぬ 想いの歯車
カラカラと 音を立てて 歪みだす
誰一人 救われぬ 昨日は残酷で
コナゴナと 犠牲だけが 歩みだす
この身要らぬのなら
鼓動すら許させぬのならば
どうか途絶えさせ
貴女の笑顔に出逢える日まで
名も知らぬ母の飲んだ涙が
私を流す
罪も知らず
生まれ逝く事もなく
目覚めの来ない闇路に眠る
罪刻む 時刻む 時計の秒針
カチカチと 音を立てて 廻りだす
何一つ 噛みしめぬ 想いはそれでも
カラガラと 壁を越えて 溢れだす
せめて逢えぬのなら
鼓動すら感じれぬのならば
どうか忘れぬよう
貴女の心で息させて欲しい
愛知らぬままに切れた羽糸は
私を流す
空も知らず
生まれ逝く事もなく
目覚めの来ない明日へと還る
名も知らぬ母の飲んだ涙が
私を流す
罪も知らず
生まれ逝く事もない
目覚めの来ない静寂の胎動
明日へと戻る日を願って...
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